こんにちは、やすらぎの森歯科クリニックの院長/武田和大(かずひろ)です。
数あるホームページの中から、当院をご覧いただきまして、ありがとうございます。
当院は、2016年9月に北千束に開院した歯科医院です。家族のような優しさや気配りを大切にし、10年、20年先まで家族と一緒に通えるアットホームな歯科医院を目指しています。
当院では、患者さまのことをとても大切に考えています。
同じむし歯でも治療法は複数あり、お口の状態やご要望などに応じてご提案できる内容が異なります。患者さまが望んでいることや、疑問・不安に感じていること等をお伺いし、一緒に考えながら、納得できる治療法をご提案いたします。
私たち歯科医師の使命は、患者さまが豊かで幸福な人生を送れるように、お口の「健口」を守り、全身の「健康」をサポートすることです。それを実現するために、インプラントや矯正歯科、咬合治療、審美治療を含めた、幅広い知識と技術の習得に励んでまいりました。地域の皆さまが、歯と全身の健康を取り戻して笑顔になれるように、スタッフ一同、心を込めて診療いたします。楽しく通えるクリニックを目指していきますので、お気軽にご来院ください。
私は高校時代から、人の役に立ち、人を助ける職業に就きたいと思っていました。尊敬する祖父や父が歯科医師だった影響もあり、歯科医師の道を選びました。祖父と父を目標に、いずれは二人を超える歯科医師になりたい、そんな思いも心のどこかにあったと思います。実は、祖父と父の仕事ぶりをみてきたので、手先が器用でさえあれば、なんでもこなす歯科医師になれるものだと思い込んでいました。でも、歯科医師の仕事はそんなに甘くはありませんでした。現実の厳しさを教えてくれたのは、歯科医師の先輩と厳しく指導してくださった先生でした。このお二人がいたからこそ、今の自分があると思っています。お二人との出逢いに感謝しています。
私は歯科医師になった時、4つの目標を決めました。それを大切にしながら、これまで歯科診療を続けてきました。それは、今でも大切にしている目標です。
1.歯をはじめとした口腔衛生状態の管理を通して、患者さまの健康寿命を延ばすために貢献する。2.現状に満足せず向上心を持ち続け、新しいことに積極的に取り組み、高水準な歯科治療を提供する。3.一期一会の精神で、患者さまとの出逢い、スタッフとの出逢いを大切にする。4.同じ失敗を繰り返さないために、失敗の原因を追求して、成長につなげる。
歯科の世界は日進月歩です。常に初心を忘れずに、今ある知識と技術を生かした最新の歯科医療の提供に努めていきます。患者さまが楽しく通院でき、感動を与え、お口と全身の健康をサポートするクリニックを目指していきます。
【略歴】
2007年 日本大学歯学部卒業
2008年 日本大学付属歯科病院クラウン・ブリッジ科
2009年 医療法人アイアイ会 佐和歯科クリニック勤務医(副院長・分院長歴任)
2015年 医療法人雙葉会 ふたば歯科クリニック勤務医
2016年 やすらぎの森歯科クリニック開院
【所属学会】
日本顎咬合学会 認定医
日本口腔インプラント学会 会員
国際インプラント学会 会員
咬合療法研究会・JACD 会員
インプラント再建歯科学研究会 会員
I.O.R 会員
国際歯周内科学研究会 会員
他
上あごと下あごは、くっついているわけではありません。下あごは上あごにぶらさがっているだけです。つまり、日ごろの習慣や咬み癖などで左右のズレや前後のズレが生じることがあります。これらのズレが、お口の周りの筋肉、神経、顎関節に負担をかけ、様々なトラブルを引き起こします。偏頭痛、肩こり、めまいなど、一見お口とは無関係と思われるような症状を発症するケースも少なくありません。当院では「日本顎咬合学会、咬み合わせ認定医」の院長が、専門家の視点に立った咬合治療を行っています。
私たちは少し咬み合わせが悪くても、ある程度なら許容範囲があるので何事もなく過ごせます。しかし、その許容範囲を逸脱した瞬間、頭痛や肩こり、めまい等の症状が現れてきます。咬合治療では咬み合わせの状態を確認し、どこに原因があるのかを判断、それに応じて調整を行っていきます。
あごの位置のズレが原因である場合には、専用のスプリントを使ってあごの適正な位置を探り、誘導していきます。場合によっては矯正治療が必要になることもあります。患者さまのご要望を伺いながら、ベストな治療をご提案いたします。
咬み合わせが原因で現れる病気
咬み合わせが悪いと歯が異常にすり減ったり、歯の根が割れたりと、顎関節症等の症状が現れることがあります。日ごろの癖により顎の位置や骨格にズレが生じて、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、無気力、メニエール病等、原因不明の症状が現れることもあります。
咬み合わせが悪くなる原因は、咬み癖や日ごろの習慣、姿勢等があります。例えば、いつも右肩ばかりにバックをかけていると、右肩が下がり、首や顎の骨が歪んでしまい、咬み合わせも悪くなります。いつも片側で咬む癖があると、口腔内のバランスが狂って咬み合わせが悪くなります。こうした癖があると、せっかく咬み合わせ治療をしても、またもとの状態に戻ってしまいます。当院では、咬み合わせが悪くなる原因やそれによって起きる症状などをわかりやすく説明し、ご理解いただいた上で治療のご提案をいたします。
入れ歯が安定していてしっかり咬めると、食事が美味しくなり、健やかで豊かな人生になります。入れ歯は失った歯の変わりになる人工の装置です。入れ歯による違和感や痛み、外れやすいなどでお困りという話もよく聞きますが、使えなければせっかくの入れ歯が台無しです。当院では、使えることを第一に考えた入れ歯を提供しています。患者さまのニーズに合わせながら、しっかり咬めて痛みの少ない、長く使える入れ歯をお作りしますので、入れ歯でお困りの方はお気軽にご相談ください。
拡大鏡を使った精密な調整で痛みの少ない使える入れ歯に
当院が考える使える入れ歯とは、口腔内の形状や咬み合わせを考えた入れ歯です。型取りや技工の精度を高めることはもちろんですが、仕上がった後の調整も非常に重要です。入れ歯が馴染むまでは、ある程度の調整期間が必要です。当院では、拡大鏡を使ってお口の中を確認しています。強く当たって痛みが出やすい場所や、ズレ等があるとよくわかるので、精密な調整ができます。調整も回数を多めに取り、痛みがなくなるまで丁寧に行います。こうすることで、しっかり咬めて痛みが少なくなるので、長くお使いいただけるようになります。
始めて入れ歯をお作りする方には、保険の入れ歯をおすすめしています。保険の入れ歯に不安を感じている方も多いと思いますが、入れ歯を使ったことがないのに自費の入れ歯の良さがわかるでしょうか。まず、保険の入れ歯を使ってみて不便だと感じたら、そこから自費の入れ歯を考えても遅くはありません。せっかくお作りするのですから違いが分かった上で、いい入れ歯をお使いになっていただきたいと思います。
入れ歯を毎日使っていると、微妙なゆるみやズレが出てきて合わなくなってくることがあります。その状態で使い続けると歯ぐきに負担がかかり、金具がかかっている歯にも負担がかかります。長くお使いいただくためにも、定期的なメインテナンスをおすすめしています。メインテナンスではズレや歪みがあればその場で調整し、快適な状態に治します。またメインテナンス前に不具合を感じたら、ご来院いただければすぐにその場で確認します。快適にお使いいただきたいと思っていますので、ぜひメインテナンスを受けてください。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属の金具を使わない目立たない入れ歯です。特殊樹脂を使うことで、保険の入れ歯では味わえないソフトな感触と吸い付くようなフィット感があります。留め具部分が目立ちにくく、審美性に優れているので、入れ歯を使っていることが周りに知られたくない方や、入れ歯でも思いきり笑いたいという方におすすめです。
インプラント・オーバーデンチャー
インプラントを応用した入れ歯です。顎の骨にインプラントを埋入して土台を作り、その上から入れ歯を装着します。入れ歯を支える土台があるので非常に安定性が高く、よく咬める入れ歯です。また、金具を一切使わないので審美性にも優れています。
金属床
チタンやコバルトなど、金属をベースにした入れ歯です。入れ歯を薄くすることができるので違和感が少ないのが一番の特徴です。安定性にも優れているので、しっかり咬めて痛みがありません。熱伝導率が高く、食べ物の熱さや冷たさが伝わり食事を美味しく味わえます。金属には色々な種類があるので、患者さまのニーズに合わせてお選びいただけます。
プラスチックの入れ歯
保険適応の入れ歯です。レジンと呼ばれるプラスチックの素材でできています。治療費を抑えて短期間で仕上がります。自費の入れ歯に比べると審美面や快適性に欠けますが、初めてお作りする方には最適な入れ歯です。
歯を抜かなくても矯正できる歯医者さんを探している方はいませんか?当院は、歯を抜かずに歯並びを治す非抜歯矯正に力を入れています。お子さまはもちろん、成人の方でも非抜歯矯正が可能です。歯並びがキレイになるとスマイルラインが美しくなり、お顔の印象も華やかになります。今まで歯並びが悪くてコンプレックを抱えていた方でも、笑顔が増えて自信が持てるようになります。当院の非抜歯矯正で、人生の質を大きく変えてみませんか?
人間の歯は上下合わせて28本ありますが、どれ1つとして必要のない歯はありません。これまでは歯を抜いてできたスペースを使って、歯をキレイに並べていくのが矯正の考えの主流でした。確かに歯を抜いて矯正すればキレイに仕上げるのは間違いないのですが、その反面、睡眠時無呼吸症の原因になってしまったり、舌痛症などのトラブルを招いてしまうことも少なくありません。それらを防止するために、床矯正装置で顎の骨を拡大したり、インプラント矯正やマウスピース矯正で歯を後方へ移動させることでスペースを確保する矯正が、最近は主流になりつつあります。
抜歯矯正による弊害
最近では、抜歯による弊害を指摘する歯科医師も増えてきました。抜歯をして矯正すると歯並びは改善されますが、歯列が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれています。これは歯列が狭くなり、舌を収めるスペースが小さくなってしまうことで、舌が奥に入ってしまい気道を狭くするために起こるといわれています。また、舌を収めるスペースが小さくなることで舌痛症になることもあります。これらを避けるためにも、非抜歯矯正が重要だと当院では考えています。
成長期のお子さまは、ちょっとしたことで悩んだり傷ついたりします。歯並びが悪いと人目が気になり、思い切り笑えなくなるので、中にはコンプレックスになるお子さまも少なくありません。矯正すると、お子さまの人生が大きく変わります。口をあけて大きく笑えるようになるので、ポジティブで明るい大人に成長します。
顎の成長のバランスを整えることができる
歯並びや顎の形、上下の顎の位置関係は、お口の周りの筋肉の強さや習癖により左右されます。日ごろの舌の癖や寝方などにより、顎の形や位置関係、成長の仕方にアンバランスが生じ、左右の歪み、前後の歪みが生じてしまいます。顎の発育の妨げになるような筋肉の力のコントロールや、舌の癖を改善することで、顎だけでなく顔の成長バランスをも整えることができます。また、将来的に抜歯矯正や外科手術が必要になるような歯並びが非常に悪い方でも、小児矯正をすることでそれらを回避できる可能性が高くなります。
本来の機能を取り戻せる
歯はしかるべき位置にあって、はじめて本来の機能を発揮します。しかるべき位置にないと、どこかの歯に過剰な負担がかかり、それが原因で歯牙の破折や歯周病を招いてしまうこともよくあります。すべての歯が本来もっている輝きを取り戻すことができるのが矯正治療をすることのメリットのひとつです。
治療期間が短くなる
小児矯正は、顎の成長もコントロールしながら歯並びを整えていく治療です。充分な治療効果が得られれば、後々に本格的な矯正治療が必要になった場合でも治療期間を短縮することが可能です。
歯医者さんが苦手なお子さまでも、治療を終えた後に「先生が優しかったから、全然怖くなかったよ」という言葉を聞くとお母さまも安心ですね。当院はお子さまに優しい、お子さまの目線を大切にした、優しい診療を心がけています。
小児期のお子さまは成長がとても早く、むし歯を防ぐためにも定期的にお口の状態を把握することが大切です。小児歯科は、小児期のお子さまを専門にみる歯科診療です。むし歯治療はもちろん、定期検診を通してお子さまの歯の成長と健康をお守ります。
初めて歯医者さんに行く時、誰でも不安があると思います。それはお子さまも同じです。初めてのお子さまにも安心して治療を受けていただきたい。そんな思いから当院では、なるべく削らない、痛みや不安を与えない、お子さまが安心できる小児歯科を目指しています。診療中のお子さまの気持ちを考えて、一つひとつステップを踏みながら進めていきます。歯医者さんが苦手なお子さまでも安心してご相談ください。
お子さまのペースに合わせます
小児歯科では、お子さまにできることから始めながら得意なことを一つひとつ増やしていきます。ユニットに座る練習から始まり、機械や器具に触れてもらいながら診察室の雰囲気になじんでいただきます。お子さまの表情が和らいできたら、歯みがきの練習をして治療へとつなげていきます。出来ることが一つひとつ増えていくと、それが自信となって不安や恐怖心が消えていきます。
不安なお子さまは、お母さまと一緒に
不安が強く一人で診察室に入れないというお子さまには、ご希望があれば親子で診察室に入っていただくことができます。お子さまによっても異なりますが、お母さまが手をつないでいると治療中の不安がなくなるようです。お母さまにとっても治療の経過が見られるので、安心感が強くなります。なお、お母さまに甘える傾向が強いと治療の妨げになる場合もありますので、ケースバイケースで対応させていただきます。
嫌がるお子さまは、お母さまにも協力を
優しくていねいな治療を心がけていますが、泣き出したり嫌がるお子さまもいます。経過観察中であれば問題ありませんが、痛みや炎症がある場合そのままにしておくことでかえって辛い思いをさせてしまいます。むし歯の状態などをみて治療が必要と判断した場合は、同意をいただいた上でお母さまに手伝っていただきながら治療することがあります。万が一ご納得いただけない場合は、お子さまの安全を考えて小児歯科専門医での受診をおすすめいたします。
お口の中の環境は、歯並びや咬み合わせを含めて小児期の生活習慣や食生活が大きく影響しています。特に気をつけていただきたいのは母乳の与え方です。母乳を与えながら寝かしつけるとむし歯になりやすいのでなるべく避けた方がいいでしょう。
また、離乳食を与える時にお母さまにむし歯があると、同じスプーンを使うことでお子さまのお口の中に細菌が入ってしまいます。それがお口の中に根付いてしまうと、むし歯ができやすくなりますので、お子さま専用のスプーンを使うように気をつけてください。
お子さまのお口の中に細菌を入れなければ、むし歯になりません。小さなことから積み重ねていって、お子さまの歯を守りましょう。
日本でも口腔ケアの大切さが認識されるようになり、近年はむし歯のあるお子さまが減少してきました。むし歯は、むし歯菌が引き起こすお口の中の感染症です。小児期にお口の中に細菌が根付いてしまうと、歯みがきを頑張ってもむし歯ができやすくなります。大人になってもむし歯になりにくい歯にするには、この時期からの口腔ケアが非常に重要です。お口の健康を守る口腔ケア指導にも力を入れています。歯ブラシ指導やフッ素塗布のような予防的な処置から仕上げ磨きの指導など、お母さまへの指導も行っています。
●ブラッシング指導
むし歯ゼロのお子さまを育てる第一歩が毎日の歯磨きです。歯科衛生士が、お子さまのペースに合わせて楽しくわかりやすく歯みがきの仕方を指導します。特に小さなお子さまは歯ブラシをうまく動かせないので、握り方や動かし方のコツを教えて歯みがき上手なお子さまになっていただけます。
●フッ素塗布
生えた直後のむし歯のない歯に行うと最も効果的な予防方法です。フッ素で歯の表面をコーティングし、歯を強化します。フッ素には歯の表面を溶けにくくし、再石灰化を助けるなどの効果があり、初期のむし歯を治すこともできます。むし歯予防のために、3〜4か月に1度のフッ素塗布をおすすめします。
●シーラント
シーラントは、奥歯のむし歯を防ぐ予防的な処置です。生えたての永久歯は溝が深く汚れがたまりやすい上に柔らかく、むし歯になると進行も早いです。歯の溝をシーラントと呼ばれるプラスチック樹脂で蓋をすることで汚れがたまりにくくなり、むし歯を防いでくれます。シーラントが取れてしまうと効果がなくなりますので、再度処置を行うことで予防効果が得られます。
歯の白さはスマイルラインを美しくし、女性の魅力を一層引き立ててくれます。くすみや黄ばみがあっても、ホワイトニングで憧れの美しい歯を誰もが簡単に手に入れることができます。ホワイトニングは、歯に美しい白さと自然な輝きを取り戻す治療法です。当院のホワイトニングで歯を白くして笑顔の映える美しい口元にしませんか?
ホワイトニングとは
ホワイトニングは薬を使って歯を白くする方法です。歯を削ったり、かぶせ物を使わずにできるため、若い女性や人と接する職業の方に気軽に歯を白くする方法として人気があります。
ホワイトニングには、歯科医院で施術を行う「オフィスホワイトニング」と自宅でできる「ホームホワイトニング」の2種類があり、当院では両方に対応しています。それぞれに特徴があり、効果の現れ方も異なります。メリット・デメリットをきちんと説明した上で、ライフスタイルやご要望に合わせてお選びいただきます。
歯医者さんで歯を白くする「オフィスホワイトニング」
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で施術を行うホワイトニングです。歯の表面にホワイトニング剤を塗り、特殊な光を当てて薬を浸透させます。この処置を3回繰り返すことで歯が白くなります。お口の中の汚れをキレイに落としてから施術するので、より効果の高いホワイトニングになります。
1回の施術でも白さを実感できますが、2週間くらいの間隔で再度ホワイトニングを行うとより理想的な白さになります。短期間で効果的なホワイトニングができますが、施術後、飲食などにより少しずつ歯が着色し、後戻りしていくため、定期的に施術されることをおすすめしています。
<オフィスホワイトニングのメリット>
・短期間で歯を白くすることができる
・専門家が施術するので安心・安全
・高いホワイトニング効果が望める
<オフィスホワイトニングのデメリット>
・強い薬剤を使うため、痛みが伴う場合がある
・後戻りしやすい
・効果には個人差がある
好きな時にマイペースでできる「ホームホワイトニング」
ホームホワイトニングとは、ご自身が自宅で行うホワイトニングです。専用のトレー(マウスピース)にホワイトニング剤を入れてお口に入れます。数時間で薬剤が浸透していき、歯の内側から白くなっていきます。徐々にホワイトニング効果が現れてきて、2週間程度で理想的な白さになります。濃度の低いホワイトニング剤を使うので、安全で歯に与えるダメージがほとんどなく、後戻りは少ないと言われています。また、使用期間を調整することで、好みの白さにすることが可能です。
<ホームホワイトニングのメリット>
・自宅にいながらマイペースでできる
・薬剤の濃度が低いので、歯に与えるダメージが少ない
・痛みやしみたりなどの、トラブルが少ない
・好みの白さに調整できる
・後戻りが少ない
<ホームホワイトニングのデメリット>
・ゆっくり効いていくので、白くなるまでに時間がかかる
・一定期間継続しないと効果が現れないので、根気が必要
・口の中に長時間装着するので、違和感を覚えることがある
・自宅で行うので、トラブルの対処ができない
最近、とても若々しくてお元気なご年配の方が増えてきました。白くて美しい歯をしていると笑顔の映える口元になり、お顔全体が明るくなって若々しい印象を与えます。そんな美しい歯と口元を作る治療が審美治療です。
歯が美しいと、思いきり口を開けて笑うことができます。しかし、口元にコンプレックスがあると、気持ちまで沈んできて暗い表情になってしまいます。歯の美しさは単に見た目だけの問題ではなく、その人の生活の質にまで影響を与えます。口元が美しくなれば思いきり笑えるようになり、気持ちもポジティブになります。
当院の審美治療は、笑顔が増えて生活の質を高める治療です。患者さまのお口の状態やご要望を取り入れながら一人ひとりに合った美しい歯を作り、安心して笑える口元をお作りします。
当院では、患者さまが理想としている歯の美しさを尊重するために、コンサルテーションの時に「70歳、80歳になった時にどのような歯の色や形でありたいのか」を必ずお伺いしています。漠然としている方もいますが「白くて美しい歯でいたい」「キレイな歯並びでいたい」と、理想とする未来像をお持ちの方が多いようです。
未来像をお伺いすることで、どのような治療を望んでいるかが明確になり、それを実現させるための治療方法をご提案できるようになります。患者さまの中にも迷いがなくなるので、ご自身に合った治療が選択できるようになります。常に患者さまの意思を尊重しながら理想とする美しい口元をお作りします。
ジルコニアやオールセラミックにすると歯が美しくなり、お口全体が健康になります。その状態を維持するには、咬んだ時の力をコントロールする必要があります。特に歯ぎしりや食いしばりの癖があると歯に強い力を加えてしまい、せっかく治療した歯が壊れてしまうと再治療をしなければなりません。そこで当院では、お口全体の状態を見た上で歯ぎしりや食いしばりの癖がある方にはナイトガードの装着をご提案しています。ナイトガードは就寝中に装着するマウスピースです。装着して就寝すると歯ぎしりをしてもマウスピースがクッションになり、歯に強い力がかからなくなります。かぶせ物はもちろん歯や根に与えるダメージも少なくなり、歯を長持ちさせることができます。お口全体の健康を守るためにもマウスピースのご利用をおすすめしています。
かぶせ物は陶器や金属等でできたフレームの上を、プラスチックやセラミックで覆った二重構造で、フレームや外側の素材の違いにより色々な種類があります。当院ではオールセラミックやジルコニア等、豊富な種類を取り揃え、患者さまのお口の状態やご要望に合わせたご提案をしています。
オールセラミック
内側のフレームと外側にすべてセラミック素材を使ったかぶせ物です。天然の歯に近い透明感と光沢があり、色調調整もできるので自然な美しさが再現できます。耐久性もあり生体親和性にも優れているので歯や歯ぐき、咬み合う歯にも優しいかぶせ物です。金属をまったく使っていないので、金属アレルギーのある方でも安心してお使いいただけます。
ジルコニア・オールセラミック
フレーム素材にジルコニアを使用し、外側にセラミックを焼き付けたかぶせ物です。人工ダイヤモンド(キュービックジルコニア)とほぼ同じ成分からなり、強度としなやかさがあります。従来のセラミック治療では難しいとされていたブリッジ治療や咬み合わせの強い奥歯の治療にも使用可能です。内側にジルコニアを使うことで透明感が高まり、天然の歯と遜色のない自然な美しさに仕上がります。金属をまったく使っていないので、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
メタルボンド
金属フレームの上にセラミックを焼き付けたかぶせ物です。フレーム部分を金属にすることで強度を高めています。自然な美しさとツヤがありますが、オールセラミック等に比べるとやや審美性に欠けます。比較的リーズナブルなので治療費を抑えたい方には適しています。金属アレルギーのある方は治療前にご相談ください。
「何でも咬めるようになってよかった!」「口元がきれいになって、5歳位若く見られるようになった!」
――インプラントを入れてから、「もう入れ歯には戻りたくない」という方が増えています。当院が目指すインプラントは、安心、安全、長持ちする治療です。正確な診査・診断と、ていねいな治療で、「次回もインプラントにしたい」と思っていただけるような質の高いインプラント治療を提供いたします。
インプラント治療とは
歯が抜けてしまった部分の顎骨の中にチタン製のインプラント体を埋入し、その上から人工の歯を被せ、歯の機能を回復する治療法です。インプラントが歯の根の代わりになり、歯をしっかりと支えますので、何でも咬めるようになります。また見た目も歯があったときと同じように仕上げることが可能です。機能的にも審美的にも「自分の歯がよみがえる治療」と呼べる治療ではないかと思います。
入れ歯やブリッジと違い、隣の歯を削ったり金具をかけたする必要もないため、周りの歯への負担がありません。結果として他の歯も長持ちさせることが可能になります。
インプラントは、手術によりインプラント体を顎骨の中に埋入する治療です。多くの方は手術のことだけを考えがちですが、実は術前のコンサルテーションからすでに治療が始まっています。安心してインプラント治療を受けていただけるように、当院ではコンサルテーションをしっかり行い、CTを用いた正確な診査・診断と安全な手術、メインテナンスまでトータルで考えた、安心、安全、長持ちするインプラントを提供いたします。
CTを使った診査診断
インプラント手術で最も危険なトラブルは、神経の損傷による麻痺と、血管損傷による大量出血です。これらのトラブルはなぜ起こってしまうのでしょうか。それは骨の形、神経の走行や血管の走行を立体的に把握できていないことが原因であることがほとんどです。
インプラントを安全に埋入するためには、歯や顎骨の位置関係や骨の状態を正確に確認しておく必要があります。歯科用CTで検査することで、顎骨や口腔内の状態を立体的に確認できます。神経や血管の位置も把握できるため、より安全な位置・角度にインプラントを入れることが可能です。結果として麻痺や大量出血などの手術中におこる危険を回避することができます。
従来のレントゲン診断は、画像が平面的で口腔内の奥行きや歯と骨の位置関係、咬み合わせの状態等を正確に知ることができませんでした。CT診断を行うことで診断の精度が高まり、質の高いインプラント治療の提供が可能になります。
「CTを駆使した正確な診査・診断」はこちらへ
ガイドを使った安全な手術
CT画像や模型をもとに綿密なシュミレーションを行い、インプラントを埋入する位置を決定した上で手術を行います。より高い精度が必要となる場合には、サージカルガイドを使って手術を行います。
サージカルガイドとは、インプラント手術時に使用する穴の開いたマウスピースです。サージカルガイドには、インプラントを入れる時の位置や角度に合わせた穴が開いています。これを装着した状態で手術を行うと、シュミレーションした位置や角度に正確にインプラントの埋入ができ、インプラント手術における危険を回避することができます。通常はCT画像と模型だけで診断ができますが、残っている歯が少ない方や、多数のインプラントを埋入される方、1mmレベルで精度が要求される方の場合にはサージカルガイドを使用いたします。
インプラント治療は手術を必要とする治療です。不安を抱えたまま治療を進めると、思わぬトラブルを引き起こしかねません。充分に納得した上で手術を受けていただくことが大切です。当院では、コンサルテーションを大切にし、充分にご理解いただいてからインプラント治療をご提案いたします。
コンサルテーションでは十分に時間をいただき、患者さまから不安や疑問をお伺いし、それらが解消できるように具体的なお話をさせていただきます。またインプラントのメリット・デメリット、他の治療方法、術後のメンテナンスまで患者さまにとって必要な情報をすべてお伝えし、同意をいただいた上で、インプラント治療にのぞみます。
具体例を話すことで不安が払拭します!
インプラントについて多い質問は、手術後の腫れや手術中の痛み、予後についてです。個人差がありますが、痛みや腫れは、親知らずの抜歯程度で、実際に手術を受けた方からも、「意外と痛くなかったし、腫れなかった」とおっしゃる方が少なくありません。また予後に関しては、統計的なデータでは10年生存率が90%以上とご説明すると、ほとんどの方がインプラント治療の不安がなくなるようです。疑問や不安がありましたらご質問ください。納得できるまでていねいに説明いたします。
当院は予防を重視し、メインテナンスの大切さをご理解いただいた上で、インプラント治療をご提案しています。インプラントにすると、むし歯にはなりませんが、口腔内を不衛生にしていると、細菌が繁殖してインプラントの歯周病(インプラント周囲炎)になります。悪化するとインプラントが脱落してしまう原因になりますので、術後の口腔ケアが欠かせません。毎日のお手入れはもちろんですが、定期メインテナンスを受けていると、口腔内の衛生環境が整い、インプラントもより長持ちします。そのためにも、治療を終えたら定期メインテナンスにはきちんといらして下さい。
インプラントシステムは世界中に100種類ほどあり、それぞれに特徴があります。どのシステムを使用するかは、歯科医院やドクターの判断に委ねられています。その基準もドクターごとにまちまちですが、当院では3種類のインプラントシステムを採用しています。患者さまのご予算やニーズに合わせてご提案いたします。
むし歯や歯周病がほとんどない人は歯に光沢があり、ピンク色の美しい歯ぐきをしています。もともと歯が丈夫な方もいますが、歯医者さんで予防歯科を受けている方が多いようです。最近では予防歯科を積極的に受ける方が増えてきました。とはいえ予防先進諸国の定期健診の受診率と比較すると、アメリカやヨーロッパの80~90%に対して、日本はわずかに5%程度です。日本人の予防意識はまだまだ低いのが現状です。
予防歯科は、お口の健康状態を整える診療科目です。口腔内検査や予防的な処置を通して、お口の健康を維持管理します。当院の予防歯科では、予防の大切さを知っていただくことから始まります。検査を通して、むし歯・歯周病リスクを知ることで「なぜ予防が必要なのか」を理解していただきます。
歯の健康を維持するには、毎日の歯みがきと定期メインテナンスが不可欠です。時々「歯を失って初めて予防の大切さがわかった」という声を聞くことがあります。予防意識が高まれば、いつまでもご自分の歯で食事を楽しむことができます。そのためにも当院では、予防の大切さを理解していただき、予防意識が高まる予防歯科に取り組んでいます。
むし歯や歯周病は、口腔内に潜んでいる細菌が引き起こす感染症です。細菌の数に加えて唾液の質が悪く分泌量も少ないと、むし歯や歯周病になりやすくなります。細菌や唾液の状態は肉眼では見えないので、通常の検査では知ることができません。むし歯や歯周病のリスクを知ることは、予防の第一歩と言えるでしょう。当院では、予防に対する意識を高めていただくために、唾液検査をおススメしています。5分ほどの簡単な検査で痛みなどは一切伴いません。
唾液検査でわかること
専用の水でお口を10秒ゆすいでもらい、そのままコップに出してもらいます。あとは分析を行う機械で菌の数や、唾液の性質を調べていきます。検査で分かることは、むし歯のリスクの指標となるむし歯の菌の数、唾液の酸性度、唾液の緩衝能。歯周病の今の状態の指標となる潜血の量、白血球の数、たんぱく質の数。口腔内の衛生状態の指標となるアンモニアの量です。
●唾液の酸性度
むし歯の菌は砂糖などの糖を溶かし、酸をだします。酸が歯を溶かすことでむし歯ができます。唾液の酸性度は、今のお口のむし歯のできやすさを表す指標となります。
●唾液の緩衝能
唾液には、酸を中和してむし歯を防ぐ働きがあります。中和する力が弱くなると、むし歯にかかりやすくなります。
●むし歯菌の数
むし歯を引き起こすミュータンス菌・ラクトバチラス菌の数がわかります。数値が高いほど、むし歯リスクが高くなります。
●潜血・白血球・タンパク質の量
歯周病で歯ぐきに炎症が広がると、唾液に潜血が混じります。また、唾液中の白血球やタンパク質の数が多くなります。これらの量が今の歯周病のリスクや炎症の強さを表す指標となります。
予防歯科では、お口の汚れを落とすPMTCやブラッシング指導などでお口の環境を整えます。また、定期検診を通して口腔内全体を確認し、むし歯・歯周病の早期発見・治療につなげます。
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用の機械を使って行う歯のクリーニングのことです。バイオフィルムと呼ばれる歯ブラシでは取ることができない細菌の塊(膜)や、着色を取り除きます。歯の表面がツルツルになり、汚れがつきにくくなります。
●ぺリオメイト
当院では、ペリオメイトと呼ばれる器具を用いてPMTCを行います。パウダーを吹きかけることで、歯や歯周ポケットの中に付着したバイオフィルムの除去、歯の溝に入ってしまった頑固な着色などを取ります。
歯ブラシ指導
むし歯・歯周病予防の第一歩が歯みがきです。歯科衛生士が予防効果の高い歯ブラシ指導を行います。歯みがきの状態を見ながら染め出しを使い、磨き残した汚れの落とし方を指導します。歯と歯の間には汚れが溜まりやすいので、歯ブラシの上手な当て方、フロスや歯間ブラシの使い方もレクチャーします。担当の衛生士がていねいな指導で、患者さまのセルフケアのサポートをさせていただきます。
●歯ブラシの処方をいたします
毎日しっかり歯磨きをしていても、むし歯や歯周病になってしまう方は、歯ブラシや歯間ブラシが自分に合っていない可能性があります。当院では、担当の衛生士が患者さまのお口の清掃状態や歯の形態をもとに、患者さま一人ひとりに合った歯ブラシをおすすめさせていただいています。
●超音波電動歯ブラシをおすすめしています
電動歯ブラシには様々な種類がありますが、当院では超音波電動歯ブラシを推奨しています。超音波電動歯ブラシは、直接、毛先が当たっていない場所からも水を介して汚れが浮き出てくるので、通常の歯ブラシでは毛先が届きづらい歯と歯の間の汚れも落とすことができます。さらにフロスや歯間ブラシを使えば予防効果が高まります。
●フッ素塗布
お子さまの生えた直後のむし歯のない歯に行うと最も効果的な予防方法です。フッ素で歯の表面をコーティングし、歯を強化します。フッ素には歯の表面を溶けにくくし、再石灰化を助けるなどの効果があり、初期のむし歯を治すこともできます。むし歯予防のために、3〜4か月に1度のフッ素塗布をおすすめします。
笑った時にピンク色の歯ぐきが見えるとお顔が明るくなって、周りの人に清潔感のあるさわやかな印象を与えます。ピンク色の歯ぐきは健康のバロメータですが、歯周病になると歯ぐきが赤く腫れて不健康そうな印象を与えます。当院の歯周病治療で、健康的で美しいピンク色の歯ぐきを取り戻しましょう。
80歳で20本の歯を残す「8020運動」の広がりと共に、むし歯で歯を失う方がずいぶん少なくなりました。それと入れ替わり、現在では歯を失う原因のトップが歯周病です。日本人の実に8割の方が歯周病にかかっている時代です。しかし歯周病がどんな病気なのかを正しく理解している方は、それほど多くはありません。歯周病について詳しく理解していただくことが、治療の第一歩だと言えます。
治療を始める前に、コンサルテーションの時間を充分にお取しています。レントゲンや口腔内写真をお見せしながら、現在の歯ぐきや歯を支えている歯槽骨の現状を説明いたします。資料を使って、治療をしないとどうなるのかをお話しします。これにより歯の大切さと治療の重要性が理解でき、治療に前向きに取り組んでいただけるようになります。ていねいにご説明いたしますので、疑問に思っていることや聞いておきたいことがありましたら、何でもご質問ください。ご理解いただけるまでご説明いたします。
歯周病は、定期的なクリーニングとセルフメインテナンスを心がければ進行を食い止めることができる病気です。通院回数が多くなり治療効果がわかりにくい面もありますが、最後まで頑張り抜けば、10年後、20年後のお口の状況が大きく変わってきます。
歯周病治療においては、モチベーションを最後まで保ち続けることが非常に大切です。当院では、患者さまのモチベーションが高まるように工夫をしています。口腔内写真を定期的に撮影し、治療前後の歯ぐきの状態を比較してお見せします。必要があれば汚れの染め出し液を使って歯に残っている汚れの状態を確認してもらい、歯みがき指導を行うことでセルフケアの大切さをお伝えいたします。担当衛生士が親身になって患者さまをしっかりサポートしますので、最後まで一緒に頑張りましょう。
歯周病治療の基本は、原因となっている汚れの除去です。早期の段階であればスケーリングやSRPでほぼ完治させることが可能です。スケーリングやSRPだけでは歯周病が改善されない場合には、歯周外科処置・歯周内科療法・歯周組織再生療法などが適応となります。
スケーリング
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使い、汚れを除去する治療法です。歯や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に付着したプラークや歯石を1本1本ていねいに取り除きます。汚れと一緒に細菌も除去できるので、お口の衛生環境がよくなります。数回継続すると歯ぐきが引き締まって、歯ぐきの炎症が改善されます。当院では、超音波スケーラーを使ったスケーリングを行っています。
●超音波スケーラー
超音波スケーラーは超音波の力で歯石を強力に粉砕するので、痛みや取り残しの少ないスケーリングができます。
SRP(スケーリング・ルート・プレーニング)
SPRは専用の器具を使って、歯ブラシでは落とせない歯茎の奥の方に付着した歯石を取り除く治療です。スケーラーを歯周ポケット内部に入れて、根の周りについている歯石を除去します。指先の感覚だけが頼りになるため、歯科衛生士の技術力による所が多いです。日々研鑽を重ね、ていねいで確実な治療ができるよう努めています。
歯周内科療法
通常の歯周病の処置は、物理的に付着した汚れを取ることが主な目的です。歯周内科療法とは、薬を使って歯周病の細菌を減らしていくということが目的の最新の治療方法です。通常のスケーリングやSRPを行うのと同時進行で、位相差顕微鏡と呼ばれる器具でお口の中にある細菌を調べさせていただき、その結果に基づき、抗生物質や抗真菌薬などを用いて細菌を減らしていきます。治療後に再び顕微鏡による検査を行い、改善していることを確認させていただきます。通常の方法では改善が見られなかった方にも効果が期待できます。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病菌によって破壊された歯槽骨(歯を支えている骨)にエムドゲインと呼ばれる薬を使って歯周組織を再生させる治療法です。麻酔をかけて歯ぐきを切開し、歯根の表面に付着した汚れを徹底的に取り除いた後、再生誘導材等を注入します。治療がうまくいけば数か月から1年程度で、歯周組織が健康な状態になります。非常に高度な技術を必要とするため、重度の場合は大学病院をご紹介させていただくこともあります。
健康な状態の歯肉はピンク色をしていて引き締まっていますが、歯周病になると歯ぐきが赤く腫れ、歯ぐきから出血し、やがて歯を支えている骨が溶かされていきます。自覚症状がないまま進行していくので、早期発見・治療が何よりも大切な病気です。
歯肉炎
歯垢(プラーク)の中に潜んでいる細菌の毒素により、歯ぐきが炎症を起こした状態です。歯を磨くと歯ブラシに血が滲んだり、歯周ポケットが深くなり、汚れが溜まりやすくなります。この段階であれば、歯みがきやスケーリングを数回行うことで歯ぐきの状態が安定して、歯肉炎を根治できます。
軽度の歯周病
歯肉の腫れが大きくなり、歯周ポケットが深くなります。歯の根にプラークや歯石がたまり、歯槽骨の破壊が歯根の長さの3分の1以下の状態です。スケーリングやSRPでプラークや歯石と一緒に細菌を除去します。
中度の歯周病
炎症がさらに広がり、歯周ポケットがさらに深くなります。歯槽骨の破壊は歯根の長さの半分近くまで大きくなります。スケーリングやSRPでプラークや歯石と一緒に細菌を除去します。場合によっては、歯周内科療法をおススメさせていただくこともあります。
重度の歯周病
炎症がさらに広がり、歯周ポケットが深くなります。歯槽骨の半分以上が破壊され、歯を支えきれなくなって歯がぐらつきます。この状態になると通常の治療では根治が難しく、歯周内科療法や歯周外科(歯周組織再生療法)の対象となります。
みなさんは、むし歯治療を受ける時にどんなことを期待していますか。多くの方が、「なるべく削らないで治して欲しい」「再発しない治療が受けたい」などの希望をお持ちでいらっしゃると思います。
むし歯治療は、削って詰めて歯を咬める状態に戻す治療です。むし歯の大きさによっては削る量が増えたり、痛みがあるのがこれまでの治療でした。最近では治療技術の向上により、治療中の痛みや削る量が少ない治療が広がり始めています。当院では、ドックスベストセメント法や取り残しの少ない治療、独自の麻酔テクニックにより、なるべく削らない、痛みの少ない、確実で再治療のない治療に取り組んでいます。
歯はとても硬く、ドリルのような硬い金属で削りますが、硬いもの同士で削るとヒビが入りやすくなり、新たなむし歯ができやすくなります。削らずに治療できればヒビや再発を防ぐことが可能です。そんな理想的な治療がドックスベストセメント法です。当院では、ドックスベストセメント法によるむし歯治療を行っています。
ドックスベストセメント法は、歯をほとんど削らずに薬を使ってむし歯を治す治療法です。むし歯の部分をごくわずかに削り、ミネラル成分を配合した薬を詰めると、むし歯菌が完全に死滅してむし歯が治ります。これまでの治療では、神経近くに達したむし歯は大きく削って抜髄していました。ドックスベストセメント法を使うことで、大きなむし歯でも神経を残したまま治療ができるようになりました。また削る量もごくわずかなので、痛みもほとんどなく低侵襲な治療が可能です。
「削らない・抜かない治療」はこちらへ
むし歯治療は削り残しがあると、そこから感染が広がって再発する恐れがあります。当院が目指しているのは再発させない確実な治療です。むし歯の染め出し液や手用の器具を使い、ていねいにむし歯を取り除くことで、取り残しのない再発させないむし歯治療を可能にしています。
う蝕検知液で確認
う蝕検知液はむし歯を調べる検査液です。初期段階のむし歯は、健康な歯質との境目がわかりにくく、感染リスクを防ぐために大きく削りがちです。う蝕検知液を使うことで、削り過ぎや削り残しを防ぎます。歯に塗るとむし歯に反応して赤く染まります。染色した部分だけを削るので、むし歯以外の部分を削らずにむし歯の部分だけを確実に削ることができます。
ラウンドエキスカベーターでていねいにむし歯を削り取る
エキスカベーターは、むし歯や詰めた薬等を取る器具です。通常のエキスカベーターは、むし歯の切削効率が悪かったり、切削能力が弱いため補助的な切削器具として使用されることが多い器具です。当院が採用しているラウンドエキスカベーターは、健康な部分を残してむし歯の部分だけを効率良く除去することのできるエキスカベーターです。さらに、むし歯が大きくなければ麻酔を使わずに治療ができることもしばしばあります。当院では、治療効果を高めるためにラウンドエキスカベーターを使用しています。
むし歯が神経まで達すると、根の先にも感染が広がって病巣ができます。さらに進行すると、通常のむし歯治療では治療が困難です。そこで歯を保存するために細菌に感染した神経を取り、根管内(神経の通っている管)や根の先をキレイに洗浄する根管治療を行います。除菌した後に根の先を完全密封することで根管が無菌状態になり、口腔内の細菌が歯に感染するのを防ぐことができます。
通常の治療では歯を残すのが難しい場合でも、根管治療を行うことで歯の寿命を引き延ばせます。とはいえ根の先は複雑に分かれていて、細かい処置が多く処置中の感染リスクの問題等で再発率が高い治療です。当院では再発させない根管治療に取り組み、細かい部分まで配慮した緻密な治療を行っています。
精度の高い根管治療
一般的に、根管治療は治療期間が長いといわれていますが、実際は治療回数が増えると細菌感染リスクが高くなり、成功率が低くなります。根管治療を成功させるには、治療の質を高めて少ない回数で治療できることも大切です。拡大鏡で根管内を正確に確認し、感染リスクを避けるために無菌状態の中で根管治療を進めていきます。症状の改善が見られない場合は、CTで確認することで原因を特定することができます。こうした確実な処置で成功率を高めています。
●拡大鏡を使った緻密な処置
根管治療は細かい作業が伴うため、肉眼だけでは正確な処置をすることが難しい治療です。拡大鏡を使うことで、正確な治療ができるようになります。拡大鏡はメガネタイプの拡大レンズです。拡大鏡をかけて治療をすると、肉眼では見えない細部まではっきり見ることができるので、細かい処置が容易になり、根管内の細菌を確実に取り除くことができるようになります。
●歯根を無菌の状態に保つ
感染リスクを抑えるために、歯の内側に次亜塩素酸を入れた状態で治療をします。次亜塩素酸は15分くらいで細菌が完全に死滅する殺菌力の高い消毒液です。治療後に密封性の高いセメントで仮詰めをすることで感染リスクを防ぎ、少ない回数で効果的な治療を実現します。
歯は脱灰と再石灰化を繰り返しながら健康な状態を保っています。お口が酸性に傾くと再石灰化が追いつかなくなり、むし歯になってしまいます。むし歯の進行度はC0からC4までに分類されており、数字が大きくなるほど重度のむし歯となり、より保存が難しくなります。歯を守るためにも早期発見・治療、予防が大切です。
CO:初期のむし歯
エナメル質がむし歯の菌の作る「酸」によって溶かされて、表面が白濁した状態です。歯みがきやフッ素塗布等の予防処置を行えば、再石灰化(むし歯が治ること)が望める状態なので、削って治すような治療は必要ありません。
C1:エナメル質まで進行したむし歯
歯の表面のエナメル質と呼ばれる層がむし歯の菌の作る「酸」によって溶かされて、小さな穴があいていますが、エナメル質に限局しており内部の象牙質には達していない状態です。一般的には、痛みなどの自覚症状がでていない状態です。治療方法は、むし歯をとり白い詰め物を入れるのが一般的です。
C2:象牙質まで進行したむし歯
むし歯が大きくなり、歯の内部の層である象牙質と呼ばれる層まで感染が広がってしまっている状態です。象牙質には象牙細管と呼ばれる神経につながる管が無数にありますので、冷たい物などの刺激で痛みを感じたりなどの自覚症状がでてきます。治療方法は、むし歯をとり白い詰め物を入れるのが一般的ですが、むし歯の大きさや場所によっては、型どりをして金属やセラミックなどの詰め物をいれる必要があります。
C3:神経まで進行したむし歯
むし歯が象牙質のさらに内部、神経のある場所まで進行してしまった状態です。ここまでむし歯が広がってしまうと神経に炎症が起きてしまい、激しい痛みに悩まされることになります。この状態になってしまうと、むし歯の除去だけでは痛みをとることが難しく、神経を取る治療が必要になってしまいます。神経が通っていた管を殺菌して薬で密封してから、被せ物をする必要があります。
C4:歯が崩壊して根だけになってしまったむし歯
むし歯の進行により歯のほとんどの部分が崩壊してしまい、根っこだけになってしまった状態です。この状態になると、痛みがなくなることが大半です。しかしこれは治ったわけではなく、神経が腐ってしまい、根の中に膿がたまることで腫れたり、時には激しい痛みを伴うこともあるとても悪い状態です。根の治療で治すように努めますが、治療が困難な場合には抜歯になることもあります。
治療前と比較して治療後に少しでもお口の中の状態がよくなると、治療の必要性がわかり歯を大切にしようという意識が生まれてきます。当院の治療の特徴は「目で見て理解を深める、見える歯科治療」です。治療前・後の口腔内写真を撮り、両方を比較して違いを見ていただきます。特に詰め物やかぶせ物の治療は、前後を比較することで治療効果をはっきり理解していただくことができます。
各ユニットに口腔内カメラを設置
口腔内カメラは、お口の中を撮影する専用のカメラです。当院ではすべてのユニットに口腔内カメラを設置していますので、必要に応じてその場ですぐに撮影を行うことが可能です。各ユニットにはモニターが設置されており、モニターに映してお見せします。治療前・後の写真を並べることで違いがわかり、治療の効果を一目でしっかりと確かめていただくことができます。
口腔内カメラを使うことで治療前・後を比較することができるだけでなく、患者さまに口腔内の状態を明瞭に確認していただくことで、よりわかりやすくご自身の口腔内の状態を把握できます。その結果としてより効果的な診断と治療法のご説明が可能となります。
その日の治療内容がその場で確認できる
例えば詰め物の交換や、詰め物の下のむし歯の治療などでは、詰め物を取り外した状態を撮影する事で、治療前・後だけでなく、通常見ることのできないような途中経過も見ていただくことが可能です。詰め物の下でむし歯が広がっていたことが一目で確認することができます。
見えない部分の治療もわかる
奥歯や歯の裏側などは手鏡に映しても見えずらく、確認してもらうことが困難な場所です。特に小さなむし歯は、本当に歯が悪くなっているのかわからないことがよくあります。口腔内カメラを使うことで手鏡では見えにくい部分が確認でき、治療の必要性を理解することができます。
口腔内の診断にも役立つ
口腔内カメラは、むし歯や歯周病等の診断にも威力を発揮します。実際に撮影した画像をお見せしながら治療法を提案させていただきますので、口腔内の状態を把握していただくことができます。それをもとにご自身で治療法を選択していただけます。
治療で使用した器具やハンドピースには、唾液や血液等の汚れとともに細菌が付着しています。表面的な汚れであれば水洗いで落ちますが、細菌やハンドピース内部の汚れを完全に除菌することはできません。院内感染を防ぐには、いかに完全滅菌できるかが重要です。当院ではクラスB滅菌器やハンドピース滅菌器を導入し、滅菌対策を徹底させています。
世界最高基準のクラスB滅菌器で完全滅菌
オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)とは、高圧水蒸気でミラーやピンセット等の治療器具を滅菌処理する装置です。オートクレーブは世界各国の歯科クリニックで導入されていますが、その基準は国ごとに異なります。特にヨーロッパの国々は最も厳しい基準です。ヨーロッパ規格にはいくつかのランクがあり、そのうちの「クラスB基準」は世界最高基準にあたります。
オートクレーブの庫内にミラーやピンセット等を入れ、庫内の空気を抜いて真空状態にした後、高圧蒸気で中を充満させます。この工程を数回繰り返すことで、器具の内部に水蒸気が行きわたり、あらゆるウィルスや細菌が死滅し、完全滅菌されます。クラスB基準のオートクレーブの導入により、治療器具を介した院内感染を防ぎ、清潔で安全な歯科診療が実現します。
タービン・ハンドピース専用滅菌器「DACユニバーサル」
歯を削る時に使用するタービンやハンドピースは、治療時に使用すると内部には血液や唾液が付着し、通常の洗浄では汚れをとるのが非常に困難です。そこで当院では、タービンやハンドピース専用の滅菌器「DACユニバーサル」を導入し、内側まで徹底して滅菌しています。近年、これらの切削器具の滅菌不足による細菌感染を懸念する声が高まり、滅菌対策に取り組む歯科医院が増えてきました。とはいえ、タービンやハンドピースの滅菌器を導入している歯科医院の割合は3割強(厚生労働科学研究より)と、まだまだ少ないのが現状です。当院ではDACユニバーサルを活用し、徹底した滅菌対策に努めております。
「患者さまのお口に触れるものは全て感染リスクがある」との認識のもと、細かい部分にまでこだわって院内感染を防いでいます。当院では、治療器具やコップ、エプロン、手袋に至るまで、治療で使用する道具は可能な限りディスポーザブル(使い捨て)製品を利用し、患者さまお一人ごとにご用意します。
ディスポーザブル製品を使用
患者さまのお口や体に直接触れるものは、ディスポーザブル製品を使用しています。治療で使ったコップやエプロンには唾液や血液、細菌等が付着しています。ディスポーザブル製品でしたら毎回、患者さまごとに新しい紙コップやエプロンを使うので清潔です。患者さまのお口や体に触れたものが、別の患者さまのお口や身体に触れないように徹底し、治療を終えた後はすぐに廃棄処分します。万全の感染対策を取っていますので、安心して治療を受けていただけます。
治療器具は滅菌パックに個別包装
治療中に使用するミラーやピンセット等の器具は滅菌パックに個別包装した後、クラスBの滅菌器(オートクレーブ)で完全滅菌します。お一人さまごとに新しい滅菌パックを用意し、治療が始まる直前に開封するので衛生的で細菌感染の心配がありません。治療を終えた後は全ての器具を滅菌処理してています。お口の中に入れるものは、細部にいたるまですべて感染対策を行っているので、安心して治療を受けていただくことができます。
使い捨てのゴム手袋
患者さまのお口に素手で触れないように、ゴム手袋をはめて治療をします。歯や歯ぐきを触ったり歯を削ると、手袋に唾液や血液等が付着して汚れてしまいます。細菌感染を防ぐため、一度使用したゴム手袋は廃棄処分をし、患者さまごとに新しいゴム手袋を使い治療を行うことで、細菌感染を予防しています。
むし歯の治療前に、患者さまから「痛くしないでください」と言われることがよくあります。また歯科治療と聞くと、痛い・怖いというイメージをお持ちの方が多いようです。
当院のむし歯治療のこだわりは痛みに配慮した治療です。処置に痛みが伴いそうな時は治療前に麻酔をかけるので、歯を削る時の痛みがほとんどありません。針のない表面麻酔や電動麻酔器、麻酔前の緊張を和らげるお声がけなど、ハード面・ソフト面を充実させて、痛みやストレスの少ない治療に取り組んでいます。
治療を終えた後、患者さまから「痛くありませんでした」とおっしゃっていただくことがよくあります。細かい部分まで配慮しながら治療を進めていきますので、安心して治療を受けていただけます。
麻酔をする時の痛みの原因はほとんどが針を刺した時の痛みと薬を注入する時の痛みです。この二つは、表面麻酔や麻酔器を充実させることで解決が可能です。当院では、表面麻酔「シリジェット」と電動麻酔器「オーラスター」の導入により、痛みの少ない麻酔注射を行っています。
表面麻酔「シリジェット」すぐに効いて麻酔前の不安を軽減
一般的な表面麻酔は塗るタイプですが、当院で採用しているシリジェットは、スプレータイプの表面麻酔です。液状の表面麻酔液を針の刺入部位に勢いよく吹き付けると、10秒ぐらいで患部がしびれてきて、針を刺した時のチクっとした痛みをなくすことができます。塗り薬タイプを使用すると浸透するまで少し時間がかかるので、患者さまはドキドキしながら待たれていました。シリジェットでしたらすぐに麻酔注射ができ、さらにより強力に効きますので患者さまのドキドキ感がなくなり、麻酔前の緊張が和らぎます。
「電動麻酔器」コンピュータ制御により痛みを少なく
麻酔をする時、薬を注入する圧力や速度を一定にすると麻酔時の痛みや違和感を抑えることができます。一般的な手動の麻酔器は力加減のコントロールが難しく不安定になりがちです。当院の電動麻酔器「オーラスター」はコンピュータ制御による麻酔器で、注入時の速度や圧力が一定に保たれているので、安定した状態で薬が注入でき、痛みや違和感を軽減することができます。
痛みを緩和する麻酔テクニック
●少量の麻酔液を徐々に追加する
薬を一気に注入すると痛みを強く感じます。そこで少量の麻酔薬を少しずつ注入し、痛みを軽減します。
●人肌に温めた麻酔液を使用
冷たい麻酔液を使うと痛みを強く感じます。ウォーマーで人肌に近い温度まで温めた麻酔液を使うことで、痛みが和らぎます。
●極細の麻酔針を使用
針の太さも痛みに関係していて、細ければ細いほど痛みが少なくなります。当院では、麻酔針の中でも極細針を使うことで痛みを緩和しています。
緊張し過ぎると身体が硬くなり、針を刺した時に痛みが強くなります。まずはその緊張を取り除くことが先決です。当院では麻酔前にきちんと説明を行い、不安や緊張を取り除きます。「即効性があって、麻酔効果が高い表面麻酔を使うから痛くありませんよ」と説明すると、ほとんどの方が安心します。また、麻酔前に深呼吸していただいたり、呼吸のリズムに合わせて薬を注入することで、麻酔時の痛みや違和感を緩和します。スタッフが常に患者さまの様子を見守っていますので、安心して治療をお受けください。
当院のむし歯治療の基本は、なるべく歯を削らない・抜かない治療です。今ある歯をできる限り残すために、ドックスベストセメントを使った治療に積極的に取り組んでいます。
硬い歯を硬い器具を用いて高速回転で削ると、目には見えない小さなヒビができます。その小さな隙間にむし歯の菌が繁殖し、そこから新しいむし歯ができてしまい、再治療の悪循環が生まれます。削らずにむし歯を治すことで、むし歯の再発を防ぎ歯を長持ちさせることが可能になります。また、削ることで生じる痛みや不安も取り除くことができます。まさに理想的な治療と言えるのではないでしょうか。歯を削らずに薬で治す治療法は複数ありますが、ドックスベストセメントを用いた治療では約90%以上が成功しています。
アメリカでドックスベストセメントが開発されてから20年近く経ち、多くの臨床現場で使われるようになりました。その効果は極めて高く、ミネラル成分の銅には殺菌作用があり、その効果は半永久的に持続するといわれています。また亜鉛・リン・鉄・アルミ・酸化チタンのミネラルには、歯質を強化して歯を再生させる働きがあります。
<ドックスベストセメントが適応できるむし歯>
ドックスベストセメントは、神経付近に達したむし歯にも適応できますが、症状によっては治療が難しい場合があります。痛みのない場合はドックスベストセメントを用いた治療が可能ですが、ズキズキとした痛みがある場合は痛みを取り除く処置を優先して、別の治療法をご提案させていただくこともあります。
ドックスベストセメントの最大のメリットは、歯をほとんど削らずに治療ができ、削る時の痛みがほとんどないことです。むし歯の大きさにもよりますが、痛みのないむし歯ならほとんど対応可能で、さらに神経を残したまま治療ができるので、歯を長持ちさせることができます。また天然ミネラル成分を配合しているので身体にも優しく、お子さまからご年配の方まで、あらゆる方のむし歯治療に対応できます。
ほとんど削らずにむし歯治療ができる
ドックスベストセメントは薬で細菌を殺菌するので、むし歯をすべて削り取る必要がありません。むし歯の菌に感染した歯をごくわずかに削り、ドックスベストセメントを入れてその上から蓋をして完全密封すると無菌状態になり、象牙質が石灰化してむし歯が治ります。原因菌を完全に死滅させることで、むし歯の進行が止まり、歯を長持ちさせることができます。
痛みがほとんどない
ドックスベストセメントを使った治療では、必要最低限しか歯を削らないので、治療中に痛みを感じることはありません。さらに麻酔の注射を使わずに治療ができるので、痛みの不安が強い方でも安心して治療ができます。歯や身体に負担が少なく、どなたでも安心して治療が受けられます。
神経を残せるので歯が長持ちする
これまで、むし歯が神経付近に広がっている場合は、抜髄(神経を取る処置)が必要でした。ドックスベストセメントを使うことで神経近くに達しているむし歯でも、痛みがなければ神経を残したまま治療ができます。これにより神経を保存できる可能性が高くなり、歯を長持ちさせることができるようになりました。
象牙質を再石灰化させます
ドックスベストセメントの主成分は、天然ミネラルです。鉄(Fe)イオンと銅(Cu)イオンの相乗効果により、細菌を強力に殺菌して再石灰化させます。永続的に銅イオンを放出するので、高い殺菌効果が得られます。また天然ミネラル成分は人間の身体に欠かせない大切な成分なので、安全性の高い治療です。
インプラント治療や根管治療は難易度が高く、診断の精度が問われる治療です。レントゲンだけで判断がつかないと、治療を断念するケースも少なくありません。当院では歯科用CTを導入し、より精密な検査と正確な診断を行っています。
CTを用いた診断が求められる治療は、インプラント、歯周病治療、親知らずの抜歯、根管治療など、多岐にわたります。当院では、症状や治療経過を見ながら必要と判断した場合には、治療の質を高めるためにCT検査を行っています。
歯科用CT(Computed Tomography)は、頭頸部に特化した歯科用のコンピュータ断層撮影システムです。X線とコンピュータで口腔内を輪切り状態にした断層写真を撮影し、コンピューター上で解析して、3D(立体画像)で確認することができます。一枚の画像の情報量が多く鮮明で、レントゲンでは見ることのできなかった口腔内の奥行や、歯と骨の位置関係、根の先の病巣や、神経や血管の位置、骨密度までわかり、より正確な診断が行えます。
インプラントから親知らずの抜歯まで多岐にわたるCT診断
当院では、治療の質を高めるために、必要と判断した場合は積極的にCTを用いた診断を行っています。他院では治療が困難と診断された方でも、当院のCTを用いた診断により、治療ができる場合もあります。あきらめずに精密な検査をすることで、希望が見えてくることも少なくありません。
CTを用いた診断が有効なのは、主に下記の治療です。
●インプラント
CT画像でインプラント治療の術前診断を行います。CTを用いた診断を行うことで、歯と骨の位置が立体的になり、正確な位置関係を割り出すことができます。骨密度や血管や神経の位置もわかるので、インプラント治療が可能かどうかを正確に見極めることができます。他院ではインプラント治療が困難と診断された場合でも、CTを用いた診断を行うことでインプラント治療が可能になる場合もあります。また、手術時の血管や神経を損傷するリスクを回避することができます。
●根管治療
通常はレントゲン検査をして治療を進めますが、根の先の病巣が特定できず治療を続けていても治療の効果がなかなか得られない場合があります。そのような場合にCTを用いた診断をすることで原因が特定でき、効果的な治療ができるようになります。
●歯周病治療
歯を支える骨の状態はレントゲンでは確認が難しく、進行状態によっては正確な診断ができない場合があります。CT画像を見ることで歯を支える骨の状態がはっきりわかり、検査の精度が高まるので、より正確な診断ができるようになります。
●親知らずの抜歯
親知らずが神経や血管の近くにあると、歯を抜くときに傷つける恐れがあります。歯を抜く前にCT画像で神経や血管の位置関係を確認することで安全に処置ができ、麻痺や大量出血のリスクを軽減することができます。
CTを用いた診断の最大のメリットは、精度の高い検査ができ正確な診断ができることです。正確に診断することで治療に伴うリスクが避けられるので、患者さまに少ない負担での治療が可能になります。通常はレントゲンで診断ができないと大学病院に紹介しなければなりませんが、CT検査が可能な当院ではそのような煩わしさがなくなり、より質の高い歯科医療の提供が実現します。
<CTのメリット>
・検査の精度が高まり正確な診断ができる
・治療に伴うリスクを回避し安全な治療ができる
・一つの歯科医院で総合的な治療が受けられる
・他院で治療が困難と診断された場合でも治療が可能になる場合がある
みなさんは、歯の治療に何を求めていますか?「お口全体を治して欲しい」「悪い歯だけを治して欲しい」あるいは「できるだけ長持ちするように治療して欲しい」など、求めていることは人によって違います。歯科治療で必要なことは、一人ひとりのご希望を伺い、ご要望に沿った治療をご提供することです。当院ではコンサルテーションを重視し、患者さまのご要望に沿ったベストな治療をご提案いたします。
コンサルテーションは時間をしっかり頂きじっくりとお話をお伺いします
その方にとって最善の治療をご提案するには、治療前に口腔内の状態をよく知っていただき、歯のお悩みや不安、気になることなどをお伺いする必要があります。自分の歯への関心が足りなかったり、歯医者との意思疎通がうまくいかないといい治療結果が得られせん。当院では、本当にご満足していただけるような治療をご提供するために、コンサルテーションは時間をしっかり頂き、じっくりとお話しをお伺いします。
レントゲン写真や口腔内写真をお見せしながら、お口全体の清掃状態や、むし歯・歯周病、あるいは咬み合わせの状態をご説明し、治療方針等についてわかりやすくお話しします。患者さまが考えていることやお悩みや不安、思いを引き出しながら進めていきますので、気になることがありましたら、何でもお話しください。ご理解いただけるまで、わかりやすくていねいに説明いたします。
「あなたは、70歳80歳になった時にどういうお口の状態でいたいですか?」
これは、コンサルテーションを始める前に必ずお伺いする質問です。患者さまには、それぞれ理想とするお口の状態があると思います。例えば、80歳で20本の歯が残っていて欲しい。すでに歯を失っている人であれば、インプラントにして何でも咬めるようになりたい。人前で思いっきり笑えるようになりたい。など、患者さまの理想とする状態をお伺いすると、治療のゴールがはっきりしてきます。それに基づき治療計画を立案するので、患者さまにとってベストな治療法のご提案ができるのです。ゴールと未来像を明確にすることで、患者さまもスタッフ一同もそこへ向かって頑張ることができます。
選択しやすいように治療法を絞り込んでご提案いたします
同じむし歯でも、複数の治療法が考えられます。それらをすべてご提案すると、何を基準に選択すればいいのかわからなくなり、かえって患者さまを混乱させてしまいます。当院では、患者さまが選択しやすいようにお口の状態やご要望を踏まえながら治療法を考え、その中からベストな治療法を2~3個に絞り込んでご提案いたします。2~3個に絞ることで選択肢が多すぎず少なすぎず、検討するのにちょうどいい数になります。患者さまの迷いもなくなって、ご納得した上で治療を受けていただくことができます。どんな治療においても患者さまのご意思を大切に考えていますので、ご要望があれば遠慮せずにお話しください。可能な限りご要望に沿った治療法をご提案いたします。
「8020運動」の広がりで、歯の健康を意識する人達が増えてきました。むし歯の罹患率は減少したものの、実に成人の約8割以上の方が歯周病に感染していると言われています。日本は世界で一、二位を争う長寿国でありながら、歯の寿命が高齢化に追いついていないのが現状ではないでしょうか。
70歳、80歳になった時、健康な歯が少ないと自分の歯で食べ物をしっかり咬んで食べることができません。胃腸に負担がかかり全身の健康にも悪い影響を与えるようになり、生活の質が低下します。また、咬むことができないと脳が活性化されなくなり、認知症の原因になってしまいます。足腰に力がはいらなくなり、転倒から寝たきりや要介護になってしまう原因にもなってしまいます。普段からお口の健康を意識していれば、いくつになっても健康で充実した生活が過ごせます。そのサポートをするのが当院の務めです。お口の健康は全身の健康につながります。当院では、地域のみなさまのお口の健康(健口)を守ることで、全身の健康をサポートする歯科医療に取り組んでいます。
患者さまのお口と身体の健康を守り、生活の質が高まる歯科治療の提供が、当院の一番大切な仕事です。そのために、予防歯科に力を入れた診療を行っています。
40代、50代になり、歯周病になってから歯科医院に通って治療を受ければ進行を食い止めることはできますが、完治は望めません。悪くなる前に定期的に歯科医院に通っていれば、歯周病の早期発見・治療と予防が可能です。さらに乳幼児時期から口腔ケアを始めると、むし歯菌の繁殖を予防でき、歯をフッ素で強くすることで、むし歯知らずのお子さまになります。早期から始めることで口腔内環境が整い、永久歯に生え変わった後も、むし歯・歯周病にかかりにくくなります。当院では、乳幼児期の口腔ケアを重視しています。また出産を控えている方や、お母さま方への指導にも力を入れています。
患者さまに寄り添いながら、生涯、健康なお口と身体をお守りするために、精一杯の努力をいたします。お気軽にご相談ください。
歯科医院に行っても、「本当に言いたいことや望んでいることが伝わらない」ということがよくあると耳にします。じっくり時間をかけてお話していく事でお互いに信頼関係が生まれて、本当に言いたいことが言えるようになります。
当院では、本当に言いたいことが伝えられるコンサルテーションを目指しています。お話をじっくりお伺いしながらお考えやご要望を引き出していくため、たっぷりお時間を取ってコミュニケーションを図ります。最初は漠然としたご要望をお持ちの方でも、時間をかけることで考えが明確になり、言いたいことを伝えられるようになります。コンサルテーションは今後の治療方針を決める重要な時間です。それを見越した上で、ご来院いただけると幸いです。