治療で使用した器具やハンドピースには、唾液や血液等の汚れとともに細菌が付着しています。表面的な汚れであれば水洗いで落ちますが、細菌やハンドピース内部の汚れを完全に除菌することはできません。院内感染を防ぐには、いかに完全滅菌できるかが重要です。当院ではクラスB滅菌器やハンドピース滅菌器を導入し、滅菌対策を徹底させています。
世界最高基準のクラスB滅菌器で完全滅菌
オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)とは、高圧水蒸気でミラーやピンセット等の治療器具を滅菌処理する装置です。オートクレーブは世界各国の歯科クリニックで導入されていますが、その基準は国ごとに異なります。特にヨーロッパの国々は最も厳しい基準です。ヨーロッパ規格にはいくつかのランクがあり、そのうちの「クラスB基準」は世界最高基準にあたります。
オートクレーブの庫内にミラーやピンセット等を入れ、庫内の空気を抜いて真空状態にした後、高圧蒸気で中を充満させます。この工程を数回繰り返すことで、器具の内部に水蒸気が行きわたり、あらゆるウィルスや細菌が死滅し、完全滅菌されます。クラスB基準のオートクレーブの導入により、治療器具を介した院内感染を防ぎ、清潔で安全な歯科診療が実現します。
タービン・ハンドピース専用滅菌器「DACユニバーサル」
歯を削る時に使用するタービンやハンドピースは、治療時に使用すると内部には血液や唾液が付着し、通常の洗浄では汚れをとるのが非常に困難です。そこで当院では、タービンやハンドピース専用の滅菌器「DACユニバーサル」を導入し、内側まで徹底して滅菌しています。近年、これらの切削器具の滅菌不足による細菌感染を懸念する声が高まり、滅菌対策に取り組む歯科医院が増えてきました。とはいえ、タービンやハンドピースの滅菌器を導入している歯科医院の割合は3割強(厚生労働科学研究より)と、まだまだ少ないのが現状です。当院ではDACユニバーサルを活用し、徹底した滅菌対策に努めております。