こんにちは、やすらぎの森歯科クリニックの院長/武田和大(かずひろ)です。
数あるホームページの中から、当院をご覧いただきまして、ありがとうございます。
当院は、2016年9月に北千束に開院した歯科医院です。家族のような優しさや気配りを大切にし、10年、20年先まで家族と一緒に通えるアットホームな歯科医院を目指しています。
当院では、患者さまのことをとても大切に考えています。
同じむし歯でも治療法は複数あり、お口の状態やご要望などに応じてご提案できる内容が異なります。患者さまが望んでいることや、疑問・不安に感じていること等をお伺いし、一緒に考えながら、納得できる治療法をご提案いたします。
私たち歯科医師の使命は、患者さまが豊かで幸福な人生を送れるように、お口の「健口」を守り、全身の「健康」をサポートすることです。それを実現するために、インプラントや矯正歯科、咬合治療、審美治療を含めた、幅広い知識と技術の習得に励んでまいりました。地域の皆さまが、歯と全身の健康を取り戻して笑顔になれるように、スタッフ一同、心を込めて診療いたします。楽しく通えるクリニックを目指していきますので、お気軽にご来院ください。
私は高校時代から、人の役に立ち、人を助ける職業に就きたいと思っていました。尊敬する祖父や父が歯科医師だった影響もあり、歯科医師の道を選びました。祖父と父を目標に、いずれは二人を超える歯科医師になりたい、そんな思いも心のどこかにあったと思います。実は、祖父と父の仕事ぶりをみてきたので、手先が器用でさえあれば、なんでもこなす歯科医師になれるものだと思い込んでいました。でも、歯科医師の仕事はそんなに甘くはありませんでした。現実の厳しさを教えてくれたのは、歯科医師の先輩と厳しく指導してくださった先生でした。このお二人がいたからこそ、今の自分があると思っています。お二人との出逢いに感謝しています。
私は歯科医師になった時、4つの目標を決めました。それを大切にしながら、これまで歯科診療を続けてきました。それは、今でも大切にしている目標です。
1.歯をはじめとした口腔衛生状態の管理を通して、患者さまの健康寿命を延ばすために貢献する。2.現状に満足せず向上心を持ち続け、新しいことに積極的に取り組み、高水準な歯科治療を提供する。3.一期一会の精神で、患者さまとの出逢い、スタッフとの出逢いを大切にする。4.同じ失敗を繰り返さないために、失敗の原因を追求して、成長につなげる。
歯科の世界は日進月歩です。常に初心を忘れずに、今ある知識と技術を生かした最新の歯科医療の提供に努めていきます。患者さまが楽しく通院でき、感動を与え、お口と全身の健康をサポートするクリニックを目指していきます。
【略歴】
2007年 日本大学歯学部卒業
2008年 日本大学付属歯科病院クラウン・ブリッジ科
2009年 医療法人アイアイ会 佐和歯科クリニック勤務医(副院長・分院長歴任)
2015年 医療法人雙葉会 ふたば歯科クリニック勤務医
2016年 やすらぎの森歯科クリニック開院
【所属学会】
日本顎咬合学会 認定医
日本口腔インプラント学会 会員
国際インプラント学会 会員
咬合療法研究会・JACD 会員
インプラント再建歯科学研究会 会員
I.O.R 会員
国際歯周内科学研究会 会員
他
上あごと下あごは、くっついているわけではありません。下あごは上あごにぶらさがっているだけです。つまり、日ごろの習慣や咬み癖などで左右のズレや前後のズレが生じることがあります。これらのズレが、お口の周りの筋肉、神経、顎関節に負担をかけ、様々なトラブルを引き起こします。偏頭痛、肩こり、めまいなど、一見お口とは無関係と思われるような症状を発症するケースも少なくありません。当院では「日本顎咬合学会、咬み合わせ認定医」の院長が、専門家の視点に立った咬合治療を行っています。
私たちは少し咬み合わせが悪くても、ある程度なら許容範囲があるので何事もなく過ごせます。しかし、その許容範囲を逸脱した瞬間、頭痛や肩こり、めまい等の症状が現れてきます。咬合治療では咬み合わせの状態を確認し、どこに原因があるのかを判断、それに応じて調整を行っていきます。
あごの位置のズレが原因である場合には、専用のスプリントを使ってあごの適正な位置を探り、誘導していきます。場合によっては矯正治療が必要になることもあります。患者さまのご要望を伺いながら、ベストな治療をご提案いたします。
咬み合わせが原因で現れる病気
咬み合わせが悪いと歯が異常にすり減ったり、歯の根が割れたりと、顎関節症等の症状が現れることがあります。日ごろの癖により顎の位置や骨格にズレが生じて、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、無気力、メニエール病等、原因不明の症状が現れることもあります。
咬み合わせが悪くなる原因は、咬み癖や日ごろの習慣、姿勢等があります。例えば、いつも右肩ばかりにバックをかけていると、右肩が下がり、首や顎の骨が歪んでしまい、咬み合わせも悪くなります。いつも片側で咬む癖があると、口腔内のバランスが狂って咬み合わせが悪くなります。こうした癖があると、せっかく咬み合わせ治療をしても、またもとの状態に戻ってしまいます。当院では、咬み合わせが悪くなる原因やそれによって起きる症状などをわかりやすく説明し、ご理解いただいた上で治療のご提案をいたします。
入れ歯が安定していてしっかり咬めると、食事が美味しくなり、健やかで豊かな人生になります。入れ歯は失った歯の変わりになる人工の装置です。入れ歯による違和感や痛み、外れやすいなどでお困りという話もよく聞きますが、使えなければせっかくの入れ歯が台無しです。当院では、使えることを第一に考えた入れ歯を提供しています。患者さまのニーズに合わせながら、しっかり咬めて痛みの少ない、長く使える入れ歯をお作りしますので、入れ歯でお困りの方はお気軽にご相談ください。
拡大鏡を使った精密な調整で痛みの少ない使える入れ歯に
当院が考える使える入れ歯とは、口腔内の形状や咬み合わせを考えた入れ歯です。型取りや技工の精度を高めることはもちろんですが、仕上がった後の調整も非常に重要です。入れ歯が馴染むまでは、ある程度の調整期間が必要です。当院では、拡大鏡を使ってお口の中を確認しています。強く当たって痛みが出やすい場所や、ズレ等があるとよくわかるので、精密な調整ができます。調整も回数を多めに取り、痛みがなくなるまで丁寧に行います。こうすることで、しっかり咬めて痛みが少なくなるので、長くお使いいただけるようになります。
始めて入れ歯をお作りする方には、保険の入れ歯をおすすめしています。保険の入れ歯に不安を感じている方も多いと思いますが、入れ歯を使ったことがないのに自費の入れ歯の良さがわかるでしょうか。まず、保険の入れ歯を使ってみて不便だと感じたら、そこから自費の入れ歯を考えても遅くはありません。せっかくお作りするのですから違いが分かった上で、いい入れ歯をお使いになっていただきたいと思います。
入れ歯を毎日使っていると、微妙なゆるみやズレが出てきて合わなくなってくることがあります。その状態で使い続けると歯ぐきに負担がかかり、金具がかかっている歯にも負担がかかります。長くお使いいただくためにも、定期的なメインテナンスをおすすめしています。メインテナンスではズレや歪みがあればその場で調整し、快適な状態に治します。またメインテナンス前に不具合を感じたら、ご来院いただければすぐにその場で確認します。快適にお使いいただきたいと思っていますので、ぜひメインテナンスを受けてください。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属の金具を使わない目立たない入れ歯です。特殊樹脂を使うことで、保険の入れ歯では味わえないソフトな感触と吸い付くようなフィット感があります。留め具部分が目立ちにくく、審美性に優れているので、入れ歯を使っていることが周りに知られたくない方や、入れ歯でも思いきり笑いたいという方におすすめです。
インプラント・オーバーデンチャー
インプラントを応用した入れ歯です。顎の骨にインプラントを埋入して土台を作り、その上から入れ歯を装着します。入れ歯を支える土台があるので非常に安定性が高く、よく咬める入れ歯です。また、金具を一切使わないので審美性にも優れています。
金属床
チタンやコバルトなど、金属をベースにした入れ歯です。入れ歯を薄くすることができるので違和感が少ないのが一番の特徴です。安定性にも優れているので、しっかり咬めて痛みがありません。熱伝導率が高く、食べ物の熱さや冷たさが伝わり食事を美味しく味わえます。金属には色々な種類があるので、患者さまのニーズに合わせてお選びいただけます。
プラスチックの入れ歯
保険適応の入れ歯です。レジンと呼ばれるプラスチックの素材でできています。治療費を抑えて短期間で仕上がります。自費の入れ歯に比べると審美面や快適性に欠けますが、初めてお作りする方には最適な入れ歯です。
歯を抜かなくても矯正できる歯医者さんを探している方はいませんか?当院は、歯を抜かずに歯並びを治す非抜歯矯正に力を入れています。お子さまはもちろん、成人の方でも非抜歯矯正が可能です。歯並びがキレイになるとスマイルラインが美しくなり、お顔の印象も華やかになります。今まで歯並びが悪くてコンプレックを抱えていた方でも、笑顔が増えて自信が持てるようになります。当院の非抜歯矯正で、人生の質を大きく変えてみませんか?
人間の歯は上下合わせて28本ありますが、どれ1つとして必要のない歯はありません。これまでは歯を抜いてできたスペースを使って、歯をキレイに並べていくのが矯正の考えの主流でした。確かに歯を抜いて矯正すればキレイに仕上げるのは間違いないのですが、その反面、睡眠時無呼吸症の原因になってしまったり、舌痛症などのトラブルを招いてしまうことも少なくありません。それらを防止するために、床矯正装置で顎の骨を拡大したり、インプラント矯正やマウスピース矯正で歯を後方へ移動させることでスペースを確保する矯正が、最近は主流になりつつあります。
抜歯矯正による弊害
最近では、抜歯による弊害を指摘する歯科医師も増えてきました。抜歯をして矯正すると歯並びは改善されますが、歯列が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群になりやすいといわれています。これは歯列が狭くなり、舌を収めるスペースが小さくなってしまうことで、舌が奥に入ってしまい気道を狭くするために起こるといわれています。また、舌を収めるスペースが小さくなることで舌痛症になることもあります。これらを避けるためにも、非抜歯矯正が重要だと当院では考えています。
成長期のお子さまは、ちょっとしたことで悩んだり傷ついたりします。歯並びが悪いと人目が気になり、思い切り笑えなくなるので、中にはコンプレックスになるお子さまも少なくありません。矯正すると、お子さまの人生が大きく変わります。口をあけて大きく笑えるようになるので、ポジティブで明るい大人に成長します。
顎の成長のバランスを整えることができる
歯並びや顎の形、上下の顎の位置関係は、お口の周りの筋肉の強さや習癖により左右されます。日ごろの舌の癖や寝方などにより、顎の形や位置関係、成長の仕方にアンバランスが生じ、左右の歪み、前後の歪みが生じてしまいます。顎の発育の妨げになるような筋肉の力のコントロールや、舌の癖を改善することで、顎だけでなく顔の成長バランスをも整えることができます。また、将来的に抜歯矯正や外科手術が必要になるような歯並びが非常に悪い方でも、小児矯正をすることでそれらを回避できる可能性が高くなります。
本来の機能を取り戻せる
歯はしかるべき位置にあって、はじめて本来の機能を発揮します。しかるべき位置にないと、どこかの歯に過剰な負担がかかり、それが原因で歯牙の破折や歯周病を招いてしまうこともよくあります。すべての歯が本来もっている輝きを取り戻すことができるのが矯正治療をすることのメリットのひとつです。
治療期間が短くなる
小児矯正は、顎の成長もコントロールしながら歯並びを整えていく治療です。充分な治療効果が得られれば、後々に本格的な矯正治療が必要になった場合でも治療期間を短縮することが可能です。
歯医者さんが苦手なお子さまでも、治療を終えた後に「先生が優しかったから、全然怖くなかったよ」という言葉を聞くとお母さまも安心ですね。当院はお子さまに優しい、お子さまの目線を大切にした、優しい診療を心がけています。
小児期のお子さまは成長がとても早く、むし歯を防ぐためにも定期的にお口の状態を把握することが大切です。小児歯科は、小児期のお子さまを専門にみる歯科診療です。むし歯治療はもちろん、定期検診を通してお子さまの歯の成長と健康をお守ります。
初めて歯医者さんに行く時、誰でも不安があると思います。それはお子さまも同じです。初めてのお子さまにも安心して治療を受けていただきたい。そんな思いから当院では、なるべく削らない、痛みや不安を与えない、お子さまが安心できる小児歯科を目指しています。診療中のお子さまの気持ちを考えて、一つひとつステップを踏みながら進めていきます。歯医者さんが苦手なお子さまでも安心してご相談ください。
お子さまのペースに合わせます
小児歯科では、お子さまにできることから始めながら得意なことを一つひとつ増やしていきます。ユニットに座る練習から始まり、機械や器具に触れてもらいながら診察室の雰囲気になじんでいただきます。お子さまの表情が和らいできたら、歯みがきの練習をして治療へとつなげていきます。出来ることが一つひとつ増えていくと、それが自信となって不安や恐怖心が消えていきます。
不安なお子さまは、お母さまと一緒に
不安が強く一人で診察室に入れないというお子さまには、ご希望があれば親子で診察室に入っていただくことができます。お子さまによっても異なりますが、お母さまが手をつないでいると治療中の不安がなくなるようです。お母さまにとっても治療の経過が見られるので、安心感が強くなります。なお、お母さまに甘える傾向が強いと治療の妨げになる場合もありますので、ケースバイケースで対応させていただきます。
嫌がるお子さまは、お母さまにも協力を
優しくていねいな治療を心がけていますが、泣き出したり嫌がるお子さまもいます。経過観察中であれば問題ありませんが、痛みや炎症がある場合そのままにしておくことでかえって辛い思いをさせてしまいます。むし歯の状態などをみて治療が必要と判断した場合は、同意をいただいた上でお母さまに手伝っていただきながら治療することがあります。万が一ご納得いただけない場合は、お子さまの安全を考えて小児歯科専門医での受診をおすすめいたします。
お口の中の環境は、歯並びや咬み合わせを含めて小児期の生活習慣や食生活が大きく影響しています。特に気をつけていただきたいのは母乳の与え方です。母乳を与えながら寝かしつけるとむし歯になりやすいのでなるべく避けた方がいいでしょう。
また、離乳食を与える時にお母さまにむし歯があると、同じスプーンを使うことでお子さまのお口の中に細菌が入ってしまいます。それがお口の中に根付いてしまうと、むし歯ができやすくなりますので、お子さま専用のスプーンを使うように気をつけてください。
お子さまのお口の中に細菌を入れなければ、むし歯になりません。小さなことから積み重ねていって、お子さまの歯を守りましょう。
日本でも口腔ケアの大切さが認識されるようになり、近年はむし歯のあるお子さまが減少してきました。むし歯は、むし歯菌が引き起こすお口の中の感染症です。小児期にお口の中に細菌が根付いてしまうと、歯みがきを頑張ってもむし歯ができやすくなります。大人になってもむし歯になりにくい歯にするには、この時期からの口腔ケアが非常に重要です。お口の健康を守る口腔ケア指導にも力を入れています。歯ブラシ指導やフッ素塗布のような予防的な処置から仕上げ磨きの指導など、お母さまへの指導も行っています。
●ブラッシング指導
むし歯ゼロのお子さまを育てる第一歩が毎日の歯磨きです。歯科衛生士が、お子さまのペースに合わせて楽しくわかりやすく歯みがきの仕方を指導します。特に小さなお子さまは歯ブラシをうまく動かせないので、握り方や動かし方のコツを教えて歯みがき上手なお子さまになっていただけます。
●フッ素塗布
生えた直後のむし歯のない歯に行うと最も効果的な予防方法です。フッ素で歯の表面をコーティングし、歯を強化します。フッ素には歯の表面を溶けにくくし、再石灰化を助けるなどの効果があり、初期のむし歯を治すこともできます。むし歯予防のために、3〜4か月に1度のフッ素塗布をおすすめします。
●シーラント
シーラントは、奥歯のむし歯を防ぐ予防的な処置です。生えたての永久歯は溝が深く汚れがたまりやすい上に柔らかく、むし歯になると進行も早いです。歯の溝をシーラントと呼ばれるプラスチック樹脂で蓋をすることで汚れがたまりにくくなり、むし歯を防いでくれます。シーラントが取れてしまうと効果がなくなりますので、再度処置を行うことで予防効果が得られます。
歯の白さはスマイルラインを美しくし、女性の魅力を一層引き立ててくれます。くすみや黄ばみがあっても、ホワイトニングで憧れの美しい歯を誰もが簡単に手に入れることができます。ホワイトニングは、歯に美しい白さと自然な輝きを取り戻す治療法です。当院のホワイトニングで歯を白くして笑顔の映える美しい口元にしませんか?
ホワイトニングとは
ホワイトニングは薬を使って歯を白くする方法です。歯を削ったり、かぶせ物を使わずにできるため、若い女性や人と接する職業の方に気軽に歯を白くする方法として人気があります。
ホワイトニングには、歯科医院で施術を行う「オフィスホワイトニング」と自宅でできる「ホームホワイトニング」の2種類があり、当院では両方に対応しています。それぞれに特徴があり、効果の現れ方も異なります。メリット・デメリットをきちんと説明した上で、ライフスタイルやご要望に合わせてお選びいただきます。
歯医者さんで歯を白くする「オフィスホワイトニング」
オフィスホワイトニングとは、歯科医院で施術を行うホワイトニングです。歯の表面にホワイトニング剤を塗り、特殊な光を当てて薬を浸透させます。この処置を3回繰り返すことで歯が白くなります。お口の中の汚れをキレイに落としてから施術するので、より効果の高いホワイトニングになります。
1回の施術でも白さを実感できますが、2週間くらいの間隔で再度ホワイトニングを行うとより理想的な白さになります。短期間で効果的なホワイトニングができますが、施術後、飲食などにより少しずつ歯が着色し、後戻りしていくため、定期的に施術されることをおすすめしています。
<オフィスホワイトニングのメリット>
・短期間で歯を白くすることができる
・専門家が施術するので安心・安全
・高いホワイトニング効果が望める
<オフィスホワイトニングのデメリット>
・強い薬剤を使うため、痛みが伴う場合がある
・後戻りしやすい
・効果には個人差がある
好きな時にマイペースでできる「ホームホワイトニング」
ホームホワイトニングとは、ご自身が自宅で行うホワイトニングです。専用のトレー(マウスピース)にホワイトニング剤を入れてお口に入れます。数時間で薬剤が浸透していき、歯の内側から白くなっていきます。徐々にホワイトニング効果が現れてきて、2週間程度で理想的な白さになります。濃度の低いホワイトニング剤を使うので、安全で歯に与えるダメージがほとんどなく、後戻りは少ないと言われています。また、使用期間を調整することで、好みの白さにすることが可能です。
<ホームホワイトニングのメリット>
・自宅にいながらマイペースでできる
・薬剤の濃度が低いので、歯に与えるダメージが少ない
・痛みやしみたりなどの、トラブルが少ない
・好みの白さに調整できる
・後戻りが少ない
<ホームホワイトニングのデメリット>
・ゆっくり効いていくので、白くなるまでに時間がかかる
・一定期間継続しないと効果が現れないので、根気が必要
・口の中に長時間装着するので、違和感を覚えることがある
・自宅で行うので、トラブルの対処ができない
最近、とても若々しくてお元気なご年配の方が増えてきました。白くて美しい歯をしていると笑顔の映える口元になり、お顔全体が明るくなって若々しい印象を与えます。そんな美しい歯と口元を作る治療が審美治療です。
歯が美しいと、思いきり口を開けて笑うことができます。しかし、口元にコンプレックスがあると、気持ちまで沈んできて暗い表情になってしまいます。歯の美しさは単に見た目だけの問題ではなく、その人の生活の質にまで影響を与えます。口元が美しくなれば思いきり笑えるようになり、気持ちもポジティブになります。
当院の審美治療は、笑顔が増えて生活の質を高める治療です。患者さまのお口の状態やご要望を取り入れながら一人ひとりに合った美しい歯を作り、安心して笑える口元をお作りします。
当院では、患者さまが理想としている歯の美しさを尊重するために、コンサルテーションの時に「70歳、80歳になった時にどのような歯の色や形でありたいのか」を必ずお伺いしています。漠然としている方もいますが「白くて美しい歯でいたい」「キレイな歯並びでいたい」と、理想とする未来像をお持ちの方が多いようです。
未来像をお伺いすることで、どのような治療を望んでいるかが明確になり、それを実現させるための治療方法をご提案できるようになります。患者さまの中にも迷いがなくなるので、ご自身に合った治療が選択できるようになります。常に患者さまの意思を尊重しながら理想とする美しい口元をお作りします。
ジルコニアやオールセラミックにすると歯が美しくなり、お口全体が健康になります。その状態を維持するには、咬んだ時の力をコントロールする必要があります。特に歯ぎしりや食いしばりの癖があると歯に強い力を加えてしまい、せっかく治療した歯が壊れてしまうと再治療をしなければなりません。そこで当院では、お口全体の状態を見た上で歯ぎしりや食いしばりの癖がある方にはナイトガードの装着をご提案しています。ナイトガードは就寝中に装着するマウスピースです。装着して就寝すると歯ぎしりをしてもマウスピースがクッションになり、歯に強い力がかからなくなります。かぶせ物はもちろん歯や根に与えるダメージも少なくなり、歯を長持ちさせることができます。お口全体の健康を守るためにもマウスピースのご利用をおすすめしています。
かぶせ物は陶器や金属等でできたフレームの上を、プラスチックやセラミックで覆った二重構造で、フレームや外側の素材の違いにより色々な種類があります。当院ではオールセラミックやジルコニア等、豊富な種類を取り揃え、患者さまのお口の状態やご要望に合わせたご提案をしています。
オールセラミック
内側のフレームと外側にすべてセラミック素材を使ったかぶせ物です。天然の歯に近い透明感と光沢があり、色調調整もできるので自然な美しさが再現できます。耐久性もあり生体親和性にも優れているので歯や歯ぐき、咬み合う歯にも優しいかぶせ物です。金属をまったく使っていないので、金属アレルギーのある方でも安心してお使いいただけます。
ジルコニア・オールセラミック
フレーム素材にジルコニアを使用し、外側にセラミックを焼き付けたかぶせ物です。人工ダイヤモンド(キュービックジルコニア)とほぼ同じ成分からなり、強度としなやかさがあります。従来のセラミック治療では難しいとされていたブリッジ治療や咬み合わせの強い奥歯の治療にも使用可能です。内側にジルコニアを使うことで透明感が高まり、天然の歯と遜色のない自然な美しさに仕上がります。金属をまったく使っていないので、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
メタルボンド
金属フレームの上にセラミックを焼き付けたかぶせ物です。フレーム部分を金属にすることで強度を高めています。自然な美しさとツヤがありますが、オールセラミック等に比べるとやや審美性に欠けます。比較的リーズナブルなので治療費を抑えたい方には適しています。金属アレルギーのある方は治療前にご相談ください。
「何でも咬めるようになってよかった!」「口元がきれいになって、5歳位若く見られるようになった!」
――インプラントを入れてから、「もう入れ歯には戻りたくない」という方が増えています。当院が目指すインプラントは、安心、安全、長持ちする治療です。正確な診査・診断と、ていねいな治療で、「次回もインプラントにしたい」と思っていただけるような質の高いインプラント治療を提供いたします。
インプラント治療とは
歯が抜けてしまった部分の顎骨の中にチタン製のインプラント体を埋入し、その上から人工の歯を被せ、歯の機能を回復する治療法です。インプラントが歯の根の代わりになり、歯をしっかりと支えますので、何でも咬めるようになります。また見た目も歯があったときと同じように仕上げることが可能です。機能的にも審美的にも「自分の歯がよみがえる治療」と呼べる治療ではないかと思います。
入れ歯やブリッジと違い、隣の歯を削ったり金具をかけたする必要もないため、周りの歯への負担がありません。結果として他の歯も長持ちさせることが可能になります。
インプラントは、手術によりインプラント体を顎骨の中に埋入する治療です。多くの方は手術のことだけを考えがちですが、実は術前のコンサルテーションからすでに治療が始まっています。安心してインプラント治療を受けていただけるように、当院ではコンサルテーションをしっかり行い、CTを用いた正確な診査・診断と安全な手術、メインテナンスまでトータルで考えた、安心、安全、長持ちするインプラントを提供いたします。
CTを使った診査診断
インプラント手術で最も危険なトラブルは、神経の損傷による麻痺と、血管損傷による大量出血です。これらのトラブルはなぜ起こってしまうのでしょうか。それは骨の形、神経の走行や血管の走行を立体的に把握できていないことが原因であることがほとんどです。
インプラントを安全に埋入するためには、歯や顎骨の位置関係や骨の状態を正確に確認しておく必要があります。歯科用CTで検査することで、顎骨や口腔内の状態を立体的に確認できます。神経や血管の位置も把握できるため、より安全な位置・角度にインプラントを入れることが可能です。結果として麻痺や大量出血などの手術中におこる危険を回避することができます。
従来のレントゲン診断は、画像が平面的で口腔内の奥行きや歯と骨の位置関係、咬み合わせの状態等を正確に知ることができませんでした。CT診断を行うことで診断の精度が高まり、質の高いインプラント治療の提供が可能になります。
「CTを駆使した正確な診査・診断」はこちらへ
ガイドを使った安全な手術
CT画像や模型をもとに綿密なシュミレーションを行い、インプラントを埋入する位置を決定した上で手術を行います。より高い精度が必要となる場合には、サージカルガイドを使って手術を行います。
サージカルガイドとは、インプラント手術時に使用する穴の開いたマウスピースです。サージカルガイドには、インプラントを入れる時の位置や角度に合わせた穴が開いています。これを装着した状態で手術を行うと、シュミレーションした位置や角度に正確にインプラントの埋入ができ、インプラント手術における危険を回避することができます。通常はCT画像と模型だけで診断ができますが、残っている歯が少ない方や、多数のインプラントを埋入される方、1mmレベルで精度が要求される方の場合にはサージカルガイドを使用いたします。
インプラント治療は手術を必要とする治療です。不安を抱えたまま治療を進めると、思わぬトラブルを引き起こしかねません。充分に納得した上で手術を受けていただくことが大切です。当院では、コンサルテーションを大切にし、充分にご理解いただいてからインプラント治療をご提案いたします。
コンサルテーションでは十分に時間をいただき、患者さまから不安や疑問をお伺いし、それらが解消できるように具体的なお話をさせていただきます。またインプラントのメリット・デメリット、他の治療方法、術後のメンテナンスまで患者さまにとって必要な情報をすべてお伝えし、同意をいただいた上で、インプラント治療にのぞみます。
具体例を話すことで不安が払拭します!
インプラントについて多い質問は、手術後の腫れや手術中の痛み、予後についてです。個人差がありますが、痛みや腫れは、親知らずの抜歯程度で、実際に手術を受けた方からも、「意外と痛くなかったし、腫れなかった」とおっしゃる方が少なくありません。また予後に関しては、統計的なデータでは10年生存率が90%以上とご説明すると、ほとんどの方がインプラント治療の不安がなくなるようです。疑問や不安がありましたらご質問ください。納得できるまでていねいに説明いたします。
当院は予防を重視し、メインテナンスの大切さをご理解いただいた上で、インプラント治療をご提案しています。インプラントにすると、むし歯にはなりませんが、口腔内を不衛生にしていると、細菌が繁殖してインプラントの歯周病(インプラント周囲炎)になります。悪化するとインプラントが脱落してしまう原因になりますので、術後の口腔ケアが欠かせません。毎日のお手入れはもちろんですが、定期メインテナンスを受けていると、口腔内の衛生環境が整い、インプラントもより長持ちします。そのためにも、治療を終えたら定期メインテナンスにはきちんといらして下さい。
インプラントシステムは世界中に100種類ほどあり、それぞれに特徴があります。どのシステムを使用するかは、歯科医院やドクターの判断に委ねられています。その基準もドクターごとにまちまちですが、当院では3種類のインプラントシステムを採用しています。患者さまのご予算やニーズに合わせてご提案いたします。
むし歯や歯周病がほとんどない人は歯に光沢があり、ピンク色の美しい歯ぐきをしています。もともと歯が丈夫な方もいますが、歯医者さんで予防歯科を受けている方が多いようです。最近では予防歯科を積極的に受ける方が増えてきました。とはいえ予防先進諸国の定期健診の受診率と比較すると、アメリカやヨーロッパの80~90%に対して、日本はわずかに5%程度です。日本人の予防意識はまだまだ低いのが現状です。
予防歯科は、お口の健康状態を整える診療科目です。口腔内検査や予防的な処置を通して、お口の健康を維持管理します。当院の予防歯科では、予防の大切さを知っていただくことから始まります。検査を通して、むし歯・歯周病リスクを知ることで「なぜ予防が必要なのか」を理解していただきます。
歯の健康を維持するには、毎日の歯みがきと定期メインテナンスが不可欠です。時々「歯を失って初めて予防の大切さがわかった」という声を聞くことがあります。予防意識が高まれば、いつまでもご自分の歯で食事を楽しむことができます。そのためにも当院では、予防の大切さを理解していただき、予防意識が高まる予防歯科に取り組んでいます。
むし歯や歯周病は、口腔内に潜んでいる細菌が引き起こす感染症です。細菌の数に加えて唾液の質が悪く分泌量も少ないと、むし歯や歯周病になりやすくなります。細菌や唾液の状態は肉眼では見えないので、通常の検査では知ることができません。むし歯や歯周病のリスクを知ることは、予防の第一歩と言えるでしょう。当院では、予防に対する意識を高めていただくために、唾液検査をおススメしています。5分ほどの簡単な検査で痛みなどは一切伴いません。
唾液検査でわかること
専用の水でお口を10秒ゆすいでもらい、そのままコップに出してもらいます。あとは分析を行う機械で菌の数や、唾液の性質を調べていきます。検査で分かることは、むし歯のリスクの指標となるむし歯の菌の数、唾液の酸性度、唾液の緩衝能。歯周病の今の状態の指標となる潜血の量、白血球の数、たんぱく質の数。口腔内の衛生状態の指標となるアンモニアの量です。
●唾液の酸性度
むし歯の菌は砂糖などの糖を溶かし、酸をだします。酸が歯を溶かすことでむし歯ができます。唾液の酸性度は、今のお口のむし歯のできやすさを表す指標となります。
●唾液の緩衝能
唾液には、酸を中和してむし歯を防ぐ働きがあります。中和する力が弱くなると、むし歯にかかりやすくなります。
●むし歯菌の数
むし歯を引き起こすミュータンス菌・ラクトバチラス菌の数がわかります。数値が高いほど、むし歯リスクが高くなります。
●潜血・白血球・タンパク質の量
歯周病で歯ぐきに炎症が広がると、唾液に潜血が混じります。また、唾液中の白血球やタンパク質の数が多くなります。これらの量が今の歯周病のリスクや炎症の強さを表す指標となります。
予防歯科では、お口の汚れを落とすPMTCやブラッシング指導などでお口の環境を整えます。また、定期検診を通して口腔内全体を確認し、むし歯・歯周病の早期発見・治療につなげます。
PMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用の機械を使って行う歯のクリーニングのことです。バイオフィルムと呼ばれる歯ブラシでは取ることができない細菌の塊(膜)や、着色を取り除きます。歯の表面がツルツルになり、汚れがつきにくくなります。
●ぺリオメイト
当院では、ペリオメイトと呼ばれる器具を用いてPMTCを行います。パウダーを吹きかけることで、歯や歯周ポケットの中に付着したバイオフィルムの除去、歯の溝に入ってしまった頑固な着色などを取ります。
歯ブラシ指導
むし歯・歯周病予防の第一歩が歯みがきです。歯科衛生士が予防効果の高い歯ブラシ指導を行います。歯みがきの状態を見ながら染め出しを使い、磨き残した汚れの落とし方を指導します。歯と歯の間には汚れが溜まりやすいので、歯ブラシの上手な当て方、フロスや歯間ブラシの使い方もレクチャーします。担当の衛生士がていねいな指導で、患者さまのセルフケアのサポートをさせていただきます。
●歯ブラシの処方をいたします
毎日しっかり歯磨きをしていても、むし歯や歯周病になってしまう方は、歯ブラシや歯間ブラシが自分に合っていない可能性があります。当院では、担当の衛生士が患者さまのお口の清掃状態や歯の形態をもとに、患者さま一人ひとりに合った歯ブラシをおすすめさせていただいています。
●超音波電動歯ブラシをおすすめしています
電動歯ブラシには様々な種類がありますが、当院では超音波電動歯ブラシを推奨しています。超音波電動歯ブラシは、直接、毛先が当たっていない場所からも水を介して汚れが浮き出てくるので、通常の歯ブラシでは毛先が届きづらい歯と歯の間の汚れも落とすことができます。さらにフロスや歯間ブラシを使えば予防効果が高まります。
●フッ素塗布
お子さまの生えた直後のむし歯のない歯に行うと最も効果的な予防方法です。フッ素で歯の表面をコーティングし、歯を強化します。フッ素には歯の表面を溶けにくくし、再石灰化を助けるなどの効果があり、初期のむし歯を治すこともできます。むし歯予防のために、3〜4か月に1度のフッ素塗布をおすすめします。
笑った時にピンク色の歯ぐきが見えるとお顔が明るくなって、周りの人に清潔感のあるさわやかな印象を与えます。ピンク色の歯ぐきは健康のバロメータですが、歯周病になると歯ぐきが赤く腫れて不健康そうな印象を与えます。当院の歯周病治療で、健康的で美しいピンク色の歯ぐきを取り戻しましょう。
80歳で20本の歯を残す「8020運動」の広がりと共に、むし歯で歯を失う方がずいぶん少なくなりました。それと入れ替わり、現在では歯を失う原因のトップが歯周病です。日本人の実に8割の方が歯周病にかかっている時代です。しかし歯周病がどんな病気なのかを正しく理解している方は、それほど多くはありません。歯周病について詳しく理解していただくことが、治療の第一歩だと言えます。
治療を始める前に、コンサルテーションの時間を充分にお取しています。レントゲンや口腔内写真をお見せしながら、現在の歯ぐきや歯を支えている歯槽骨の現状を説明いたします。資料を使って、治療をしないとどうなるのかをお話しします。これにより歯の大切さと治療の重要性が理解でき、治療に前向きに取り組んでいただけるようになります。ていねいにご説明いたしますので、疑問に思っていることや聞いておきたいことがありましたら、何でもご質問ください。ご理解いただけるまでご説明いたします。
歯周病は、定期的なクリーニングとセルフメインテナンスを心がければ進行を食い止めることができる病気です。通院回数が多くなり治療効果がわかりにくい面もありますが、最後まで頑張り抜けば、10年後、20年後のお口の状況が大きく変わってきます。
歯周病治療においては、モチベーションを最後まで保ち続けることが非常に大切です。当院では、患者さまのモチベーションが高まるように工夫をしています。口腔内写真を定期的に撮影し、治療前後の歯ぐきの状態を比較してお見せします。必要があれば汚れの染め出し液を使って歯に残っている汚れの状態を確認してもらい、歯みがき指導を行うことでセルフケアの大切さをお伝えいたします。担当衛生士が親身になって患者さまをしっかりサポートしますので、最後まで一緒に頑張りましょう。
歯周病治療の基本は、原因となっている汚れの除去です。早期の段階であればスケーリングやSRPでほぼ完治させることが可能です。スケーリングやSRPだけでは歯周病が改善されない場合には、歯周外科処置・歯周内科療法・歯周組織再生療法などが適応となります。
スケーリング
スケーラーと呼ばれる専用の器具を使い、汚れを除去する治療法です。歯や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に付着したプラークや歯石を1本1本ていねいに取り除きます。汚れと一緒に細菌も除去できるので、お口の衛生環境がよくなります。数回継続すると歯ぐきが引き締まって、歯ぐきの炎症が改善されます。当院では、超音波スケーラーを使ったスケーリングを行っています。
●超音波スケーラー
超音波スケーラーは超音波の力で歯石を強力に粉砕するので、痛みや取り残しの少ないスケーリングができます。
SRP(スケーリング・ルート・プレーニング)
SPRは専用の器具を使って、歯ブラシでは落とせない歯茎の奥の方に付着した歯石を取り除く治療です。スケーラーを歯周ポケット内部に入れて、根の周りについている歯石を除去します。指先の感覚だけが頼りになるため、歯科衛生士の技術力による所が多いです。日々研鑽を重ね、ていねいで確実な治療ができるよう努めています。
歯周内科療法
通常の歯周病の処置は、物理的に付着した汚れを取ることが主な目的です。歯周内科療法とは、薬を使って歯周病の細菌を減らしていくということが目的の最新の治療方法です。通常のスケーリングやSRPを行うのと同時進行で、位相差顕微鏡と呼ばれる器具でお口の中にある細菌を調べさせていただき、その結果に基づき、抗生物質や抗真菌薬などを用いて細菌を減らしていきます。治療後に再び顕微鏡による検査を行い、改善していることを確認させていただきます。通常の方法では改善が見られなかった方にも効果が期待できます。
歯周組織再生療法
歯周組織再生療法は、歯周病菌によって破壊された歯槽骨(歯を支えている骨)にエムドゲインと呼ばれる薬を使って歯周組織を再生させる治療法です。麻酔をかけて歯ぐきを切開し、歯根の表面に付着した汚れを徹底的に取り除いた後、再生誘導材等を注入します。治療がうまくいけば数か月から1年程度で、歯周組織が健康な状態になります。非常に高度な技術を必要とするため、重度の場合は大学病院をご紹介させていただくこともあります。
健康な状態の歯肉はピンク色をしていて引き締まっていますが、歯周病になると歯ぐきが赤く腫れ、歯ぐきから出血し、やがて歯を支えている骨が溶かされていきます。自覚症状がないまま進行していくので、早期発見・治療が何よりも大切な病気です。
歯肉炎
歯垢(プラーク)の中に潜んでいる細菌の毒素により、歯ぐきが炎症を起こした状態です。歯を磨くと歯ブラシに血が滲んだり、歯周ポケットが深くなり、汚れが溜まりやすくなります。この段階であれば、歯みがきやスケーリングを数回行うことで歯ぐきの状態が安定して、歯肉炎を根治できます。
軽度の歯周病
歯肉の腫れが大きくなり、歯周ポケットが深くなります。歯の根にプラークや歯石がたまり、歯槽骨の破壊が歯根の長さの3分の1以下の状態です。スケーリングやSRPでプラークや歯石と一緒に細菌を除去します。
中度の歯周病
炎症がさらに広がり、歯周ポケットがさらに深くなります。歯槽骨の破壊は歯根の長さの半分近くまで大きくなります。スケーリングやSRPでプラークや歯石と一緒に細菌を除去します。場合によっては、歯周内科療法をおススメさせていただくこともあります。
重度の歯周病
炎症がさらに広がり、歯周ポケットが深くなります。歯槽骨の半分以上が破壊され、歯を支えきれなくなって歯がぐらつきます。この状態になると通常の治療では根治が難しく、歯周内科療法や歯周外科(歯周組織再生療法)の対象となります。