デンタルIQを高める予防歯科

予防歯科

むし歯や歯周病がほとんどない人は歯に光沢があり、ピンク色の美しい歯ぐきをしています。もともと歯が丈夫な方もいますが、歯医者さんで予防歯科を受けている方が多いようです。最近では予防歯科を積極的に受ける方が増えてきました。とはいえ予防先進諸国の定期健診の受診率と比較すると、アメリカやヨーロッパの80~90%に対して、日本はわずかに5%程度です。日本人の予防意識はまだまだ低いのが現状です。

予防歯科は、お口の健康状態を整える診療科目です。口腔内検査や予防的な処置を通して、お口の健康を維持管理します。当院の予防歯科では、予防の大切さを知っていただくことから始まります。検査を通して、むし歯・歯周病リスクを知ることで「なぜ予防が必要なのか」を理解していただきます。

歯の健康を維持するには、毎日の歯みがきと定期メインテナンスが不可欠です。時々「歯を失って初めて予防の大切さがわかった」という声を聞くことがあります。予防意識が高まれば、いつまでもご自分の歯で食事を楽しむことができます。そのためにも当院では、予防の大切さを理解していただき、予防意識が高まる予防歯科に取り組んでいます。

唾液検査でむし歯や歯周病のリスクがわかる!

唾液検査むし歯や歯周病は、口腔内に潜んでいる細菌が引き起こす感染症です。細菌の数に加えて唾液の質が悪く分泌量も少ないと、むし歯や歯周病になりやすくなります。細菌や唾液の状態は肉眼では見えないので、通常の検査では知ることができません。むし歯や歯周病のリスクを知ることは、予防の第一歩と言えるでしょう。当院では、予防に対する意識を高めていただくために、唾液検査をおススメしています。5分ほどの簡単な検査で痛みなどは一切伴いません。

唾液検査でわかること
専用の水でお口を10秒ゆすいでもらい、そのままコップに出してもらいます。あとは分析を行う機械で菌の数や、唾液の性質を調べていきます。検査で分かることは、むし歯のリスクの指標となるむし歯の菌の数、唾液の酸性度、唾液の緩衝能。歯周病の今の状態の指標となる潜血の量、白血球の数、たんぱく質の数。口腔内の衛生状態の指標となるアンモニアの量です。

●唾液の酸性度
むし歯の菌は砂糖などの糖を溶かし、酸をだします。酸が歯を溶かすことでむし歯ができます。唾液の酸性度は、今のお口のむし歯のできやすさを表す指標となります。

●唾液の緩衝能
唾液には、酸を中和してむし歯を防ぐ働きがあります。中和する力が弱くなると、むし歯にかかりやすくなります。

●むし歯菌の数
むし歯を引き起こすミュータンス菌・ラクトバチラス菌の数がわかります。数値が高いほど、むし歯リスクが高くなります。

●潜血・白血球・タンパク質の量
歯周病で歯ぐきに炎症が広がると、唾液に潜血が混じります。また、唾液中の白血球やタンパク質の数が多くなります。これらの量が今の歯周病のリスクや炎症の強さを表す指標となります。

当院の予防歯科メニュー

予防歯科では、お口の汚れを落とすPMTCやブラッシング指導などでお口の環境を整えます。また、定期検診を通して口腔内全体を確認し、むし歯・歯周病の早期発見・治療につなげます。

PMTCPMTC
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科衛生士が専用の機械を使って行う歯のクリーニングのことです。バイオフィルムと呼ばれる歯ブラシでは取ることができない細菌の塊(膜)や、着色を取り除きます。歯の表面がツルツルになり、汚れがつきにくくなります。

●ぺリオメイト
当院では、ペリオメイトと呼ばれる器具を用いてPMTCを行います。パウダーを吹きかけることで、歯や歯周ポケットの中に付着したバイオフィルムの除去、歯の溝に入ってしまった頑固な着色などを取ります。

歯ブラシ指導歯ブラシ指導
むし歯・歯周病予防の第一歩が歯みがきです。歯科衛生士が予防効果の高い歯ブラシ指導を行います。歯みがきの状態を見ながら染め出しを使い、磨き残した汚れの落とし方を指導します。歯と歯の間には汚れが溜まりやすいので、歯ブラシの上手な当て方、フロスや歯間ブラシの使い方もレクチャーします。担当の衛生士がていねいな指導で、患者さまのセルフケアのサポートをさせていただきます。

●歯ブラシの処方をいたします
毎日しっかり歯磨きをしていても、むし歯や歯周病になってしまう方は、歯ブラシや歯間ブラシが自分に合っていない可能性があります。当院では、担当の衛生士が患者さまのお口の清掃状態や歯の形態をもとに、患者さま一人ひとりに合った歯ブラシをおすすめさせていただいています。

●超音波電動歯ブラシをおすすめしています
電動歯ブラシには様々な種類がありますが、当院では超音波電動歯ブラシを推奨しています。超音波電動歯ブラシは、直接、毛先が当たっていない場所からも水を介して汚れが浮き出てくるので、通常の歯ブラシでは毛先が届きづらい歯と歯の間の汚れも落とすことができます。さらにフロスや歯間ブラシを使えば予防効果が高まります。

●フッ素塗布
お子さまの生えた直後のむし歯のない歯に行うと最も効果的な予防方法です。フッ素で歯の表面をコーティングし、歯を強化します。フッ素には歯の表面を溶けにくくし、再石灰化を助けるなどの効果があり、初期のむし歯を治すこともできます。むし歯予防のために、3〜4か月に1度のフッ素塗布をおすすめします。

カウンセリングをおこなっております

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